12月22日は一年のうちで最も昼間の時間が少ないと言われる冬至ですね。
この冬至ですが、かぼちゃを食べていますか?
昔から冬至にはかぼちゃを食べると良いとされていますが、それは一体なぜでしょうか?
ここでは冬至にかぼちゃを食べる理由などを書いていきたいと思いますので、良かったら参考にしていってください。
目次
冬至にかぼちゃを食べるのはなぜ?
冬至になると両親やおじいちゃんおばあちゃんから「かぼちゃを食べると風邪ひかないよ!」なんてことを言われた経験ございませんか?
これは昔は冬至の頃になると秋の収穫期が終わり食べ物が少なくなる時期でした。そして冬というのは作物が育たない農閉期であり、当時は寒い冬を乗り越えるのはとても大変なことでした。
そこで、かぼちゃは主に6~9月にかけて収穫される野菜ですが、保存がきく野菜ということもあり、冬を乗り越える為の大切な栄養源としてこの時期に食べられていました。
このように冬でも体調を崩さず元気に過ごせるように、というのが元になっているんじゃないかなと思います。
現在は保存しておかなくても輸入されたかぼちゃを冬に購入することができますが、当時の冬はそれだけ大変だったってことですね!
実際、冬至カボチャには栄養があるの?
かぼちゃは昔は冬を乗り越える為の大切な栄養源と書きましたが、実際にかぼちゃには栄養があるのでしょうか?
実はかぼちゃにはカルシウム、鉄、ビタミンB1、B2、Cなどがバランスよく含まれていて、特にβーカロチンは野菜平均の4倍、ビタミンEは約3、7倍程多く含まれていると言われています。
βーカロチンは体内でビタミンAに変わりますが、このβーカロチンは皮膚や粘膜を強化して免疫力を高める効果が期待できるので、外からの細菌やウイルスを撃退、結果実際に風邪予防に繋がると言われています。
また、βーカロチンには抗酸化作用もあることから老化予防も期待できるそうです。
そしてビタミンEは体を温める効果があるので風邪の予防はもちろん、冷え性などにも良いとされている他、ホルモンバランスの調整やアンチエイジングなどにも一役買ってくれると言われている栄養素です。
昔の人たちがこれらの事を知っていたのかは分かりませんが、実際に「かぼちゃを食べると風邪をひかない」というのもあながち間違っていないように思います。
現代を生きる私たちも、緑黄色野菜の少なくなる冬にかぼちゃを食べるという先人たちの生活の知恵には本当に驚かされますね!
冬至かぼちゃの食べ方は?
かぼちゃの料理と言っても様々ありますが、冬至のかぼちゃはどのように食べられているのでしょうか?
一般的に冬至というとかぼちゃの煮物というイメージですが、これは地域によって色々異なるようです。
かぼちゃと小豆を使った「いとこ煮」や「かぼちゃのおしるこ」、場所によっては「かぼちゃ粥」なんてのもあります。
しかし、もちろん地域の風習に沿った食べ方をするのも良い事ですが、最近ではこれらの風習に縛られる事なく調理するご家庭も増えているようです。
例えば、βーカロチンは粘膜を強化してくれることから、ポタージュなどにして飲むと胃の粘膜を保ってくれたり、ビタミンEの作用によって体の保温効果も高まりそうです。
また、βーカロチンとビタミンEは脂に溶ける脂溶性で水洗いや加熱で失われることが少なく、油を使った料理をすると吸収率が高まります。
冬至の日にはかぼちゃの料理を色々楽しむのもいいかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?
こうしてみると、冬を乗り越えられるように食べられていたかぼちゃですが、冬至に限らずかぼちゃを食べることは体に良さそうですね。
普段あまりかぼちゃを調理しない方も(あっ!私だ;_;)冬至の日くらいはかぼちゃ料理にしてみてはいかがでしょうか?