「あれ??炊飯器の電源って切ったっけ?」
こんな経験をされた方いませんか?
僕は何度かあります。
すぐに家に帰れるのなら良いんですけど、何日か家を空ける時とかだと気が気じゃないですよね。
そこで今回は炊飯器の保温や空焚きについてお話していきたいと思います。
目次
炊飯器の保温の切り忘れは危険?
まず、炊飯器の釜の中にご飯を入れたまま保温している状態ですが、これはあまり危険という訳ではありません。
ただ、言っても電化製品ですので、もちろん100%安全という事でもないです。
メーカーや機種によって異なりますが、元々炊飯器は1~2日程度なら保温できる様になっています。
それを過ぎると、危険というより釜の中のご飯の状態が劣化してきますね。
ご飯が黄ばんできたり、固くなったりしてきます。
炊飯器の保温は、サーモスタットが温度によってスイッチをオン・オフにしたり、最近ではサーミスタと呼ばれるものが電気的に温度を測定する事で、温度を一定に保っています。
仮になんらかしらの原因で温度が上がり続けてしまった場合でも、殆どの場合は炊飯器内部の温度ヒューズが切れて電源が落ちるようになっています。
保温にしている間の電気代が勿体無いという事はあるんですが、そもそも保温の状態は炊飯時より温度が低いので、元々炊飯器が故障などしていない限りいきなり大事故に繋がるという心配はあまりなさそうです(絶対ではありませんが)
炊飯器を空焚きすると火事になる?
保温状態より心配なのが、空焚きの状態ですよね。
ただこれも最近では「空焚き防止機能」などで、電源が自動で落ちるようになっています。
もしくは、時間が来ると「保温」に切り替わるものです。要は普段お米を炊いている状態と同じ流れになるという事ですね。
「保温」になってしまえば、中にご飯が有ろうが無かろうが、蓋が開いていようが上述したのと同じような状態になります。
その為、炊飯状態がずっと続いて、温度が上がり続けるというような炊飯器は殆ど無いように思います。
もちろん空焚きが炊飯器にとって良い状態では無いのは言うまでもない話ですが。
ちなみにですが、この辺になるとメーカーに問い合わせても明確な答えは帰ってこないと思っておいた方が良いです。
炊飯器の年式や型番が分かれば、空焚き防止機能の有無などは教えてくれると思いますが、そうでない場合は
「空焚きしちゃってるかもしれないんですけど大丈夫ですかね?」
メーカー「なるべく早く帰って確認して下さい」
の流れになります(僕がメーカーに問い合わせた時は年式などが分からなかったのでこんな感じでした・・・)
・・・そりゃそうですよね。
説明書に無い使い方になる訳ですから、メーカーが詳しい炊飯器の情報もなしに「大丈夫ですよ♪」なんて言う訳がありませんね(^^;
ただし、もちろんこれも100%ではありませんが、炊飯器を空焚きすると、「電源が自動で落ちる」もしくは「保温に切り替わる」ものが多いため、いきなり火事になるというよりかは炊飯器が故障してしまう可能性の方が高そうです。
炊飯器の保温のしっぱなしは何日くらいまでなら大丈夫?
これも、具体的に何日までだったら大丈夫というのは言えないのですが、酷い話になると1年間ずっと保温状態の炊飯器とかありますよね。
もちろん中はえげつない事になっているんですが(^^;
でも逆に言うと1年間保温状態にしていても火事とかになっていないとも考えられますね。
他にも「黒ニンニク」を炊飯器を使って作る方法があるのですが、この場合、炊飯器の保温状態を10日~2週間程維持します。
しかも黒ニンニクの場合、においが炊飯器に染み付いてしまう為、リサイクルショップなどで買った安い炊飯器をそれ専用にして使う方もいます。
こう聞くと「2週間も保温状態にしていて平気なんだ?」って感じがしませんか?
しかもこの使い方も炊飯器の正規の使い方ではありませんよね。
でも、これも逆に言えば2週間くらいだったら連続で保温状態にしている人も結構いるって事になりますね。
ちなみに体験談で言うと、「空の釜を入れっぱなし、蓋が開いた状態での保温」というのを丸一日やってしまった事があります。
この時も、炊飯器が異常に熱を帯びているとかそういった事もなく、故障もしませんでした。まあビックリしたのは言うまでもないんですけどね(^^;
炊飯器による事故・火災事例は?
では炊飯器による事故や火災事例にはどんなものがあるのかと言うと、
・明らかに炊飯器の間違った使い方をしている
・炊飯器というよりそもそも電化製品として危険な状態での使用
などがあります。
炊飯器の間違った使い方というのは、まあ先程の黒にんにくも正規の使い方ではないのですが、実際にあったのは圧力炊飯器で豆を茹でていたところ、圧力で飛散した豆の皮が調圧孔を塞いだ為に蓋が開いてしまい熱湯が飛び散った、という事例があります。
圧力炊飯器の場合、豆以外の材料でも調圧孔を塞がないように注意しなければなりません。
そして他にも、ポリ袋に具材を入れてお米と一緒に炊飯したところ、ポリ袋内の空気が膨張して爆発したなんて事例もあります。
もうひとつの「電化製品としての危険な状態での使用」というのは、主に配線関係による事故になります。
例えばタコ足配線をし過ぎていた為に発熱・発火したとか、配線が劣化していた為にショートしてしまったという事例があります。
配線関係については、炊飯器だから起きたという事故ではなく、電化製品なら全ての機器において注意しなければならない事ですね。
このようにいずれの事故においても、「炊飯器の明らかに危険な使い方」をしていた事が原因で発生していて、保温のしっぱなしや空焚きが原因で起きた事故というのは殆ど聞きません。
炊飯器の保温の切り忘れや空焚きは火事になる?どのくらいまで大丈夫?のまとめ
いかがでしたか?
炊飯器の電源も気になり始めると何も手につかなくなると思いますが、最近のは割と安全設計になっています。
最初にも言いましたが、電化製品なので絶対に火事にならないという保証はありませんが、それよりも電気代や炊飯器の故障でいつもよりお金がかかってしまうという事はあるかもしれませんね。
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