冬から早春という花の少ない時期に開花するクリスマスローズですが、栽培がしやすいという事もあり、人気の高い花のひとつになっています。
クリスマスローズの魅力は何と言ってもその個性。
人間と同じで、親と似たような色や形になることはあっても、全く同じになるということはありません。
しかし、逆に言うとそのバラエティの豊富さが故に、初心者の方は敷居が高いと感じることもあるかもしれません。
そこで、今回はクリスマスローズの選び方などについてお話していきたいと思いますので、これからクリスマスローズを購入してみたいと思っている方は是非参考にしていってください。
目次
クリスマスローズの選び方は?
クリスマスローズはホームセンターや園芸店、最近では通販でも取り扱っているところがありますが、実際に購入する際には一度、実際のものを見てみるのがいいかもしれません。
クリスマスローズは基本的に以下のような状態で売られています。
・開花株
・3号ポット苗
開花株とは初めて花を咲かせた株で12月~3月に出回り、大体5号程度の鉢植えで売られています。
開花株を選ぶメリットとしては、すでに花が咲いている状態で売られているので、花の色や形を実際に確認してから購入することができ、株も充実している為、初心者でも管理しやすいという点です。
一方3号ポット苗は10月~3月に出回り、2つの種類の苗に分ける事が出来ます。
ひとつは実生苗と呼ばれるタネをまいて育てた苗。もうひとつはメリクロン苗と呼ばれるものです。
どちらも直径9cm程のビニールポットに植えつけられていて、発芽してから1年未満、花の咲いていない状態で売られています。
購入してから開花するまでに1年以上かかる事が多く、実生苗に関しては苗の段階ではどんな花が咲くのか分かりません。
これが、メリットでもありデメリットでもあるのですが、咲いてからのお楽しみという事ですね!
ラベルに「未確認無選別」などの表記があるのが、これにあたります。
ちなみに開花株も、実生苗から育てられたものになります。
もうひとつのメリクロン苗とは植物の細胞を無菌培養して作ったもので、いわゆるクローンの苗になります。
その為、親と同じ形質になり、あらかじめどんな花が咲くのかが分かる為、実際に花を見なくても安心して購入することが出来ます。
ラベルには「バイオ苗」と表記される事が多いです。
クリスマスローズの値段による違いは?
クリスマスローズはその花の形、色、希少性の有無やブランドによって価格はピンキリになります。
一般的には3号ポット苗より開花株の方が高くなります。
他にも花の咲き方によっても値段が変わってきます。
クリスマスローズの花の咲き方は以下の3種類に分ける事が出来ます。
・シングル(一重咲き)
花弁(本来は萼片(がくへん)と言います)が基本的に5枚(1~2枚増減する花もアリ)で、つくりがシンプルなので花の模様がハッキリと見える。
・セミダブル(半八重咲き)
ネクタリーと呼ばれる蜜腺が小花弁に変化した花。小花弁の形にはハート型や筒状のものがあり、花が咲き進むと散ってしまいます。風情がある花として人気があります。
・ダブル(八重咲き)
ネクタリーが完全に花弁へと変化した花。セミダブルと違い、花が咲き進んでも散る事がありません。
花弁の枚数は多いもので70枚以上にもなり、豪華な雰囲気が楽しめる花でもあります。
一般的にはシングル<セミダブル<ダブルという価格帯になっていますが、決してシングルがダブルより劣っているという訳ではありません。
しかし、ダブルの方が値段が高いという事からダブルの生産量が多く、シングルの生産量が減っているのが現状です。
クリスマスローズを購入する際のポイントは?
クリスマスローズを購入する場合は、上述したように一度実物を見てみる事をおすすめします。
その際に見るポイントとしては、開花株の場合、花つきがいいものを選ぶのが良いでしょう。
花つきがいいというのは、花柄(根から伸びた花を支えている茎の事ですね)が3本以上出ていて、1つの花柄に3花ついていれば花つきがいいと言えそうです。
他にも花柄が太く、株元から新芽が確認できるものがいいでしょう。
同時に気をつけて頂きたいのが、花や葉っぱです。
花や葉っぱにもし黒いシミなどがあるようでしたら、病気を持っている可能性がありますので避けておくべきです。
3号ポット苗の場合は、葉柄(根から伸びた葉っぱを支える茎です)が太く、葉っぱにツヤがあるものが良いです。
まとめ
いかがでしたか?
クリスマスローズは多年草と呼ばれ、毎年美しい花を咲かせてくれます。
この記事を参考に、少しでもクリスマスローズの魅力に触れて頂ければとても幸いに思います。