喪中の正月の過ごし方というと、宗派や地域によって違いがあると思いますが、浄土真宗の方はどう過ごせばいいのでしょうか?
浄土真宗の場合、ちょっと他の宗派とは考え方が違うところもありますので、この機会に喪中の過ごし方についておさらいしておきましょう。
目次
喪中の正月の過ごし方で浄土真宗の場合は?
まず、喪中ということなんですが、基本的に浄土真宗には「喪」や「忌」といった考え方がありません。
これは亡くなった方はすぐに極楽浄土へ行き、阿弥陀如来様のもと仏になるという考え方によるものです。
という事は、この記事のタイトルも本来はちょっとおかしいという事になるんですね、そもそも浄土真宗の考え方には「喪中」がない訳ですから(^^;
その為、一般的に喪中と言われる期間であっても浄土真宗の場合、いつもどおりのお正月の過ごし方で構わないという事になります。
ただ、そうは言っても他の宗派の方や、浄土真宗の考え方を知らないという方はいますので、周りの目が気になるという方は、お正月に「やる事」と「やらない事」を分けても良いかと思います。
もちろん、やる事とやらない事はご自身の判断で決めて頂いて構わないのですが、もし悩まれるようでしたら次章を参考にしてみてください。
喪中でも浄土真宗は初詣に行っても良い?
上述したように初詣などの拝礼も基本的には行って頂いて大丈夫です。
一般的に喪中時は神社はNG、お寺はOKという事になっていますが(地域や宗派によって異なります)これは神社は「死」をケガレとしている為です。
逆にお寺の場合、大切な人が亡くなったからこそ手を合わせようという事なんですが、浄土真宗は死をケガレとはしていません。
その為、先程書いたように浄土真宗には「喪」がない訳ですが、そういった理由から初詣に行くことは全く問題ありません。
初詣の他にもおせち料理や鏡餅など、内的な事に関しては周りの目も気にならないでしょうから例年通りの過ごし方でいいのではないでしょうか。
ただ、初詣の場合、もしご近所さん見られて「あそこの家は喪中じゃなかったっけ?」みたいな感じで変に誤解されても困るという方は神社ではなくお寺に行ってもいいかもしれませんね。
喪中の浄土真宗は年賀状などはどうする?
年賀状なども本来でしたら送る事に何の問題もありません。
ただし年賀状の場合、新年の挨拶回りなどもそうですが、こういった相手あっての事の場合は気を付けた方がいいかもしれません。
年賀状を送る間柄という事は、相手はこちらに不幸があった事を知っている事も多いと思いますので、相手は年賀状を用意していない可能性もありますし、喪中だと思っていた相手から年賀状が届いたらビックリしてしまうかもしれません。
そういう場合は一般的なやり方に沿って、喪中はがき(浄土真宗の場合、年賀欠礼はがきとし、本来であれば喪中という言葉は使いません)を送って年賀状は出さないという方法にしましょう。
このような外的な事に関しては相手に誤解を与えてしまう可能性が高い為、状況によっては自粛した方がいいのかなと思います。
浄土真宗だからといって、変に意固地になって年賀状を出してしまい周りとの関係に摩擦が生じてもいけないので、その辺の塩梅はよく考えた方がいいかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?
浄土真宗は「こうしなければいけない」とか「これをやってはいけない」というのがあまりありません。
これは他の考え方を否定しているのではなく、「する必要がないからしない」という事です。
一般的に喪中と言われる期間であっても、浄土真宗的にはいつもどおりのお正月の過ごし方で問題はないのですが、そこはご自身の状況に合わせてやる事を決めていくのがいいのかなと思います。
※お盆(初盆)やお彼岸の過ごし方は?
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