車を運転していて、「給油ランプ」が点灯して焦ったことがある方もいるんじゃないかと思います(僕も経験ありますが・・)
もしくは今まさに点灯していて「やばいやばい!」と絶賛焦り中!という方もいるかもしれませんね。
ただ、「給油ランプが点灯し始めた」という状態だったらまだそこまで焦る必要はありません。
給油ランプが点灯するということは、確かに速やかにガソリンを補給してねという合図ではあるのですが、だからと言ってすぐにガス欠になったりする訳ではないんですね。
車の給油ランプというのは、ある程度余裕を持って点灯する仕組みになっています。
では、実際にはどの程度の余裕があるのか?
給油ランプがついてから走れる距離とは何キロくらいか?
給油ランプがついたら残りのガソリン量はどのくらいか?
について、ここでは「軽自動車」に絞ってお話していきたいと思います。
目次
軽自動車の給油ランプがついてから走れる距離は何キロ?
これは軽自動車に限った話ではなく、普通自動車にも当てはまることなのですが、一般的には
「給油ランプがついてから走れる距離は約50㎞程度」
と言われています。
なぜ50㎞なのかというと、これにはいくつかの説がありますが、よく言われるのは「高速道路を走った時にガソリンスタンドが併設されているSAが約50㎞毎にあるから」という事です。
高速道路でガス欠になった場合、危険なだけではなく道交法違反にもなりますので、もし仮にSAを出発してすぐに給油ランプが点灯したとしても次のSAまでは走れるようになっている訳ですね。
その為、大体の国産車は給油ランプが点灯してから約50㎞程度は走れると言われていますが、ただ、高速道路には50㎞毎にガソリンスタンドがあるというのは昔の話で現在では当てはまりませんので注意が必要です。
軽自動車の給油ランプがついたら残りのガソリン量はどれくらい?
給油ランプがついてからおよそ走れるであろう距離「50㎞」というのはあくまで”目安”です。
もう少し具体的に調べる為にまずは「軽自動車の給油ランプが点灯したら残りのガソリン量はどのくらいか?」を見ていきましょう。
逆に言えば「残りのガソリン量がどのくらいになったら給油ランプが点灯するのか?」ということですね。
給油ランプは人によってはエンプティランプやガソリンランプなんて呼ぶこともありますが、正式な名称は「燃料残量警告灯」と言います。
残りのガソリン量がどのくらいになったらこの燃料残量警告灯がつくのかは車の取扱説明書に記載されていることがあります。
取扱説明書の「燃料残量警告灯」の項目に「残りのガソリンが約何ℓになったら点灯する」と記載されていることがありますので、取説をお持ちの方は一度確認してみて下さい。
ただし、例えば日産のクリッパーなんかは「警告灯が点灯したら速やかにガソリンを給油して下さい」となっているので、全ての車種の取扱説明書に記載されている訳ではありません。
ここで、残りのガソリン量がどのくらいになったら給油ランプがつくのか一例を挙げてみます。
ダイハツタント | 2WD | 約4.5L以下で点灯 | ||
4WD | 約5.5L以下で点灯 | |||
スズキハスラー | 約4L以下で点灯 | |||
ホンダN-BOX | 2WD | 約4L以下で点灯 | ||
4WD | 約3.7L以下で点灯 |
※年式やグレードによって異なります。
もちろんメーカーや車種によって給油ランプがつくタイミングというのは違うのですが、軽自動車は残りのガソリン量が大体5L以下になると給油ランプが点灯することが多いです(余裕を持って4Lくらいと思っておいた方が良いですね)
給油ランプが点滅している場合は?
カープや坂道を走ると、タンク内のガソリンが片寄って警告灯がついたり消えたりすることがあります。
平坦な道に戻ると警告灯が消えることがありますが、いずれにしてもガソリン量が少なくなっている合図です。
給油ランプがついてから走れる距離を燃費から計算してみる
次に給油ランプがつく残りのガソリン量を元にカタログ値の燃費からあとどれくらい走れるのかを計算してみましょう。
航続可能距離は「残りのガソリン量×カタログ値燃費」から算出してみます。
■カタログ値から算出される航続可能距離(想定値)■
カタログ値燃費 | 給油ランプ点灯時ガソリン残量 | 航続可能距離(想定値) | |||||
ダイハツタント L375S | 22.2㎞/L | 2WD:約4.5L | 約99.9㎞ | ||||
スズキハスラー(ガソリン車、5MT) | 24.8㎞/L | 2WD:約4L | 約99.2㎞ | ||||
ホンダN-BOX G | 27.0㎞/L | 2WD:約4L | 約108㎞ |
このようになりました。
カタログ値から見てみる限りでは、大体の軽自動車が給油ランプが点灯した後も約100㎞ほどは走行できるという計算になります。
自分の車の「実燃費」を知っておこう!
カタログ値から算出した航続可能距離は上述したようになりましたが、燃費というのは走行条件などにより各々変わってくるので、実際の燃費はカタログ値より悪くなることが殆どです。
では、実際の燃費はどのくらいかというと、よく言われるのが所謂「7掛け」というやつです。
カタログ値の燃費から「0.7」をかけるとその車のおおよその実燃費が割り出せるというものですね。
先程の図からホンダN-BOX Gを例にとってみますと、「27.0(カタログ値の燃費)×0.7=18.9㎞/L」となり、大体の実燃費は約18.9㎞/Lくらいだろうということになります。
この実燃費で給油ランプ点灯時からの航続可能距離を計算すると、N-BOX Gは約4L以下になると給油ランプがつきますので「18.9×4」ということで約75.6㎞ほど走れる計算になります。
ただし、これもあくまで目安で、先程も書いたように燃費というのは各々の運転方法や走行環境で変わりますので、不意に給油ランプがついてしまった時の為に普段から自分の車の実燃費を把握しておくとより安全です。
自分の車の実燃費を図る方法はいくつかあるのですが、個人的に一番簡単だと思うのは「ガソリン満タン法」というものです。
次回の給油時からでも出来ますので是非測ってみて下さい。
やり方は
①ガソリンを満タンまで入れたら車の「トリップメーター」をリセットして「0㎞」にする
②更に次回、自分のタイミングで良いので、給油する時は再び満タンまで給油する
③この時にガソリンが何L入ったかを確認する
④この時のトリップメーターの数値から、給油出来たガソリンの量を割る
これで、自分の車の実燃費が割り出せます。
例えば、トリップメーターの数値が150㎞だとして、給油できたガソリン量が10Lだとします。
そうすると「150÷10」ということで実燃費は約15㎞/Lということになります。
トリップメーターの操作方法は車種によって変わってきますが、ダイハツタントL375Sを例に出してみますと、
メーター部にあるつまみを押すとガソリンメーターの表示が切り替わっていきます(写真をクリックすると拡大します)
「TRIP」と表示されたところで、つまみを長押しします(TRIPにはAとBがありますが今回はどちらでも構いません)
これでトリップメーターのリセットが完了します。
この方法で自分の車の実燃費を測ってみて、軽自動車の給油ランプが点灯するのは大体4L以下になった時ですので、4Lで自分の車が何キロくらい走れるのかを算出してみて下さい。
軽自動車の給油ランプがついてから走れる距離は何キロ?のまとめ
いかがでしたか?
今回は軽自動車の給油ランプがついてから何キロくらい走れるのかをお話しました。
給油ランプがついたからといって、すぐに車が止まってしまうということはありませんのでまずは落ち着いて近くのガソリンスタンドを探してみて下さい。
ただし、今回お話した内容もあくまで目安ですので、くれぐれも油断だけはしないようにして下さいね!
※もしガス欠を起こしてしまったらどうしますか?不意なガス欠で焦らないようこちらの記事も参考にしてみてください。