節分と言うと「鬼は~外、福は~内♪」の掛け声でお馴染みの豆まきですが、最近では恵方巻きを食べるという習慣も広がりつつあります。
この恵方巻きですが、食べる時はただ食べるだけではなく、どこぞの方角を向いて食べる訳ですが、テレビやラジオでもその年の方角を言うだけで、なぜその方角を向いて食べるのかはあまり語られないですよね。
という訳で、今回は恵方巻きを食べる方角についてお話をしていきたいと思いますので、良かったら覗いていってみてください。
目次
恵方巻きを食べる方角ってどうやって決めてるの?
テレビやラジオなどで、「今年の恵方巻きは○○の方角を向いて食べましょう」と言われるように、恵方巻きを食べる方角というのは毎年変わります。
しかし、これはどこかの偉い人がその時の気分で決めているようなものではなく、ある法則によってあらかじめ決まっているものなんですね。
という事は当然、来年、再来年の方角も既に決まっているという事になります。
まず、恵方巻きを食べる際に向く方向の事を「恵方」と言いますが、この恵方は四方向しかありません。
これに十干(じっかん)と言われるものを組み合わせる事によってその年の方角が決まってきます。
十干とは中国から伝わったもので、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸(こう おつ へい てい ぼ き こう しん じん き) 」の10種類からなり暦の表示などに使われるものです。
で、これらの組み合わせというと、何となくかなりの数になりそうな気がしますが、先程も言った通り恵方は四方向しかないので安心してください。
西南西少し西
南南東少し南
北北西少し北
東北東少し東
恵方はこの四方向だけです。
・・・少し西とか少し南の「少し」って何??
そう思われる方もいると思いますが、本来恵方は24方位で決まっているのですが、現在は16方位が一般的になっています。
しかし、16方位で表現しようとすると適切な言葉が無いんです。その為「少し」という微妙なニュアンスになってしまうのですね。
そしてこの四方向が決まった順番で、その年の恵方になるという訳です。
「恵方」の方角の簡単な覚え方は?
恵方というのは北とか南、または北西とか南東ではなく、西南西やら南南東といった普段あまり馴染みのない方角ですので、それだけでもあまり覚えやすいとは言えませんが、その順番には一定の決まりがあります。
その決まりが分かれば多少は覚えやすくなるかもしれません。
恵方の向きというのは、西暦の1の位に対応しています。
0、5=西南西少し西
1、6=南南東少し南
2、7=北北西少し北
3、8=南南東少し南
4、9=東北東少し東
このように対応していますので、例えば2019年なら東北東少し東、2020年なら西南西少し西 という事になるんですね。
恵方巻きを食べる意味は何?
そもそも恵方というのは、歳徳神(としとくじん、とんどさん)という、その年の福徳を司る神様がいる方向とされているのですが、昔は「その方向に向かって様々な事を行えば、物事がうまくいく」と信じられていました。
ちなみに昔の初詣は恵方詣りといって、自宅から見て恵方の方角にある神社に参拝する習慣もありました。
さらに昔は大阪には「節分の時は太巻きを食べる」という風習もあったようで、この2つが組み合わさって今では全国に広まったようです。
現在では、「節分に恵方を向いて無言で食べると縁起が良い」という意味になっています。
ところで少し余談になりますが、この「恵方巻き」という名称を広めたのはどなたかご存知ですか?
おそらく、CMを見た事ある方もいると思いますが、あの有名なコンビニです。そう、セブンイレブンなんですね。
という事は恵方巻きという言葉は割と最近使われるようになったという事ですね。
恵方巻きを食べる時間帯ってあるの?
節分に恵方巻きを食べるのは知ってるんだけど、「じゃあ節分の日の何時に食べるのが良いの?」と疑問に思っている方もいるかもしれませんね。
結論から言ってしまうと、「特に明確な決まりはない」です。
まあ、節分の日だったらいつ食べてもいいって事ですね。
最近はコンビニでも手軽に手に入るようになったので、「お腹が空いた時に食べる!」が一番健全なのかなって思います(笑
恵方巻きを食べる方角はどうやって決めてる?食べる意味や時間帯は?のまとめ
いかがでしたか?
恵方巻きを食べる方角というのは予め決まっていて、順番になっていたのですね。
なぜ、その方角なのかを調べていくとかなり複雑になってしまいますが、覚えるだけだったら西暦の1の位を見ていくのが一番簡単かもしれませんね。