甲子園というと、ついつい自分の出身県の高校を応援したくなりますが(出身校はまず出れないので(^^;)
甲子園球場に響く「あー」というあのサイレンはとても印象的です。
プロ野球では決して聞くことの出来ない高校野球独特のものですよね。
ところでこのサイレンって一体何なのか分かりますか?
ここでは、「甲子園のサイレン」についてお話していきたいと思います。
目次
甲子園のサイレンって何の音?人の声?それとも機械?
甲子園のサイレンって僕なんかは女の人の声とかの音声にも聞こえるのですが、人によっては空襲警報みたいで怖いという人もいますし、中には何かの鳴き声のように聞こえるという人もいます。
まあ、ただただうるさいって人もいますけどね(^^;
で、この音は一体何の音なのかというと、これは機械の音で、「防災用の警報サイレン(モーターサイレン)」になります。
このサイレンは空気圧で空気を振動させて音を鳴らす仕組みになっているのですが、他にもこの方法は楽器などにも使用されます。
初代のサイレンは手動の手回し式サイレンが使われていたのですが、今のサイレンは4代目か5代目になるらしく、現在使われているのはAWN型と呼ばれるもので単相交流横型両羽根式のサイレンになります(周波数50/60HZ)
このサイレンは全方向性で、音響死角がなく、周囲全体に音が伝播し余韻が残るのが特徴です。確かに甲子園のサイレンって良く響いて余韻が凄い残りますよね。
サイレンはウグイス嬢の方がボタンを押して鳴らすようで、アンパイアの合図などに合わせて鳴らされるようです。
ちなみに最近は昔と音が変わったと思われる方もいるようですが、音自体は昔から変わっていないようですよ。
甲子園のサイレンが鳴るタイミングは?
甲子園のサイレンは
・試合開始時と試合の終わり時
・試合前のシートノックの開始時と終わり時
・終戦記念日である8月15日の正午(12時ピッタリとは限りません)
このタイミングで鳴らされます。
タイミングによってサイレンの長さが違っていて、試合開始・終了時は長吹聴、シートノック時は短吹聴、8月15日は同時に黙祷も行う為、1分間のサイレンが鳴らされます。
サイレンが廃止された時期もあった!?
今までにサイレンが鳴らされなかった時がありました。
それが1937年に開催された第23回大会です。
この時は盧溝橋事件が始まった直後で「もしかしたら戦争になるかも」という事で空襲警報と間違われやすいサイレンは鳴らされず、代わりに進軍ラッパが代用されたそうです。
ただ、結局戦火は拡大してしまい、4年後には大会そのものが中止になってしまったようですね。
甲子園のサイレンを鳴らす意味は?
そもそもなぜサイレンが使われるようになったのかという事ですが、実は全国選手権大会についてまとめた歴史の本などにはハッキリ記載されていないようです。
ただ、一説によると、学生野球が甲子園で行われるようになった第10回大会。
当時、テレビ放送はもちろん、まだラジオ中継さえされていない時代でした。
高校野球は日程上、決勝戦を除いては1日に2試合以上行う事が多く、選手や係員の人たち、その他にもお弁当屋さんや応援に来てる人達など、大会に関わる全ての人達に試合開始などを伝える為には大きな音を出す必要があったようです。
もともとサイレンは空襲警報や、パトカー、救急車などの緊急車両に使われ、周囲の人々に注意を促す為に鳴らされるものですが、甲子園の場合は試合の節目を周囲に伝える為に鳴らされるようになったと言われています。
それが今でも伝統的に残っているんでしょうね。
甲子園のサイレンって何の音?鳴らすタイミングや意味は何?のまとめ
いかがでしたか?
今回は、甲子園のサイレンが何の音なのかや、サイレンが使われるようになった由来をお話してみました。
今となってはサイレンは高校野球には無くてはならないものになっていますよね。
さて、今年も甲子園でどんなドラマが生まれるか楽しみですね~!