5月5日はこどもの日。
こどもの日というと、鯉のぼりや5月人形というイメージがありますが、この日にお風呂にある植物を入れる風習があるのをご存知でしょうか?
今回は、この「ある植物」について、お風呂への入れ方や期待出来る効能などをお話していきたいと思いますので、良かったら覗いていってみて下さい。
目次
こどもの日のお風呂に入れる草って何?
日本では昔から「菖蒲湯(しょうぶゆ)」と言って、菖蒲という植物をお風呂に入れて沸かす風習があります。
ただ、
「こどもの日にお風呂に入れる草って何?」
「菖蒲だよ」
と、これで終わるのなら話は簡単なのですが、これだけで終わってしまっては少し説明不足なんです。
というのもこの菖蒲、実は2種類あるんですね。
ネットで「菖蒲」と検索すると、こんな感じの花が表示されるかと思いますが、これは「花菖蒲」と言われるアヤメ科の花で、菖蒲湯で使われる菖蒲ではありません。
こちらが菖蒲湯で使われる菖蒲です。「葉菖蒲」や「匂い菖蒲」とも言われ、こちらはサトイモ科の植物なんですね。
花菖蒲のように色鮮やかな花を咲かせる事はありませんが、これでも一応花を咲かせている状態です・・・(^^;
という訳で、同じ「菖蒲」という名前でも、この2つは全くもって別の植物という事になります。
菖蒲湯の作り方は?
菖蒲湯の作り方はとても簡単です。
菖蒲の根や葉を浴槽に入れてそのままお湯を沸かすだけです。
菖蒲の使い方はそれぞれで、
・菖蒲を刻んで入れる
・菖蒲を10本程度輪ゴムでまとめて入れる
どちらでも構いませんが、後片付けなどを考えるとひと束にまとめた方がやりやすいかもしれませんね。
ポイントとしては、少し熱めにお湯を沸かす事です(42~3度)
お湯を熱めにする事で、菖蒲の香りや成分をより多く引き出す事が出来ます。
もうひとつの方法は菖蒲を直接湯船に入れない方法です。
やり方は
・菖蒲を細かく刻む
・細かく刻んだ菖蒲をお茶パックなどに入れる(ガーゼに包んで輪ゴムで留めても良しです)
・菖蒲が入ったお茶パックを洗面器に入れ、熱湯を注ぐ
・10~15分程度放置して、菖蒲の成分を抽出する
・抽出されたお湯を浴槽に入れてよく混ぜる
こちらの方法は、菖蒲の成分を抽出したお湯を混ぜるので、より強い香りや高い効果が期待出来ます。
菖蒲湯の効能とは?
菖蒲には腰痛や神経痛を和らげる効果があると言われていて、アサロンやオイゲノールという精油成分が多く含まれている事から、心身をリラックスさせるアロマの効果も期待出来ます。
さらに根っこの部分には、血行促進や保湿効果があると言われています。
※赤ちゃんにアレルギーとかはないの?
⇒「菖蒲湯に赤ちゃんを入れても大丈夫?アレルギーが心配な時の作り方は?」
スーパーやホームセンターで売り出されている菖蒲は葉の部分だけの場合が多いのですが、もし根っこが付いているものがあったら、そのまま根っこまで使うのが良いですね。
後は菖蒲を鉢巻のように頭に巻くと、頭が良くなるとかならないとか・・・(^^;
こどもの日のお風呂に入れる草って何?菖蒲湯の作り方や効能とは?のまとめ
いかがでしたか?
元々、菖蒲は邪気などを払う薬草として使われていて、健康や長寿を願うものとして扱われてきました。
また、5月は春から夏への季節の変わり目という事もあり、季節の変わり目は体調を崩しやすい為、子どもが元気に夏を迎えられるようにという想いも込めれているようです。
実際の効能を見てみると、子どもというよりは大人が喜びそうな感じがしないでもないですが、菖蒲湯は子どもの成長を願う為の行事でもあります。
こどもの日には親子で菖蒲湯に浸かって、ゆっくり過ごすのも良いかもしれませんね。