こどもの日には5月人形や鯉のぼりが飾られますが、この日には菖蒲湯に入るという風習が昔からあります。
ですがこの菖蒲湯、こども、特に赤ちゃんが入っても問題ないのでしょうか?
普段は使う事のない「菖蒲」という植物を使う訳ですから、アレルギーなど心配ですよね。
という訳で、今回は菖蒲湯と赤ちゃんについてお話していきたいと思いますので、是非参考にしていって下さい。
目次
菖蒲湯に赤ちゃんを入れても大丈夫?
基本的には赤ちゃんが菖蒲湯に入っても特に問題はありません。
ただ、菖蒲湯の効能で血行が促進されると、体温が上昇しやすくなり、元々あった色のないポツポツなどが赤く見えるという例があります。
そのような場合は、お風呂から上がって体温が下がると、また元に戻るという事が多いです。
また、生後3ヶ月未満程度の赤ちゃんの場合、肌の機能がまだ発達していない為、あまり汗をかきすぎると肌への負担が大きくなります。
あまり赤ちゃんを長湯に浸からせる事はないとは思いますが、産後直後の赤ちゃんの場合は、まだ菖蒲湯には入らせないか、もしくはお湯をチャプチャプする程度に留めておくのが良いかと思います。
菖蒲湯にアレルギー成分はある?
菖蒲の成分には、アレルギーの原因になるものは確認されていないとされています。
先程お話した元からあったポツポツが赤く見えるというのも、菖蒲湯の効能でそうなったものと思われ、菖蒲の「成分」が悪さをしている訳ではありません。
ただ、元々アレルギー体質の子だったりすると、菖蒲に含まれている精油の成分が肌に合わない事もあるらしく、かゆみやピリピリ感を伴う事があるようです。
もし、お子さんが痒そうな素振りを見せていたりする時は、一度身体をシャワーのお湯で洗い流して様子を見てあげて下さいね。
あと、アレルギーではありませんが、菖蒲に付着している農薬に肌が反応してしまったり、小さい虫に噛まれて腫れ上がってしまったという事例もあります。
自分で摘んできた菖蒲なら尚更ですが、ホームセンターなどで購入してきた菖蒲も、念の為良く洗ってから使うようにしましょう。
ちなみにですが、「菖蒲」という植物は2種類あります。
お店で購入する場合間違える事はないと思いますが、菖蒲湯に使われる菖蒲は、こんな感じの花らしくない花を咲かせる植物の方です。
⇒「こどもの日のお風呂に入れる草って何?菖蒲湯の作り方や効能とは?」
菖蒲湯に入れるのが心配な場合の作り方は?
これまでにお話したように、菖蒲にアレルギー物質はありませんし、赤ちゃんが菖蒲湯に入るのも特に問題はありません。
とは言っても、
「やっぱり小さい子を菖蒲湯に入れるのは何だか不安・・・」
という親御さんもいるかと思います。
そんな時は浴槽に菖蒲を直接いれない方法で菖蒲湯を楽しんでみてはいかがでしょうか。
作り方は、良く洗った菖蒲を細かく刻んで、お茶パックやガーゼなどに包みます。次に菖蒲が入ったパックを洗面器に入れ熱湯を注いで10~15分程度待ちます。
そうすると、菖蒲の成分が抽出されたお湯が出来上がりますので、その香りだけを楽しむという方法です。
この方法なら、菖蒲湯に直接触れることなく菖蒲湯の雰囲気を楽しむ事が出来ますね。
菖蒲湯に不安のある方は、こちらの方法を試してみて下さいね。
菖蒲湯に赤ちゃんを入れても大丈夫?アレルギーが心配な時の作り方は?のまとめ
いかがでしたか?
基本的に菖蒲湯は赤ちゃんでも安心できるものなので、こどもの日には是非菖蒲湯を楽しんで下さいね。
ただし、肌に異変を感じたら無理をせず、様子を見ても治らないようでしたら皮膚科などの専門医に診てもらうようにしましょう。