12月になると、街中で赤や緑の植物を基調とした輪っかの飾り物が散見されるようになりますね。
そうです、クリスマスリースの事ですね。
このクリスマスリースですが、赤や緑のものならどんな植物を使ってもいいのでしょうか?
何だか多くのクリスマスリースに同じような赤い実が付いている気がしますが、この実って一体何でしょうかね?
また、意味などはあるのでしょうか?
ここではそんな疑問についてお答えしていきたいと思いますので、良かったら参考にしていって下さいね。
目次
クリスマスリースに付いている赤い実の名前は?
最近ではクリスマスリースと言っても様々なものがありますが、やはり定番は赤い実とトゲトゲの葉っぱだと思います。
この赤い実とトゲトゲの葉っぱを見るだけで、クリスマス!!って感じさえしますよね。
そしてこの赤い実とトゲトゲの葉っぱは一体何かというと、答えはセイヨウヒイラギという常緑小高木になります。
冬になると赤い実がなり、緑の葉っぱとのコントラストが美しく、クリスマスの装飾では定番のアイテムになります。
ちなみにヒイラギという植物もあり、名前や葉っぱの棘なども似ている事から一緒にされがちですが、実は全くの別物なので注意が必要です。
ヒイラギの実は赤ではなく濃い紫色になり、セイヨウヒイラギがモチノキ科モチノキ属になるのに対し、ヒイラギはモクセイ科モクセイ属になります。
で、この赤い実ですが、とても苦く、冬でもあまり鳥に食べられる心配が少ないとされていますが、実際は食べられてしまう時は食べられてしまいます(^^;
クリスマスリースの意味は?
クリスマスリースって大体が輪っかになっているものが多いですよね?
まあ、リースっていうのは輪っかの事なんですが、この輪っかには何か意味があるのでしょうか?
文化によってその意味も変わってくるのですが、そもそもこの植物の輪っか、クリスマス以外にも見かける事ありませんか?
オリンピックの時期になると良く見かけるかもしれませんね。
・・・そうです、マラソンの優勝した選手が被っているの見たことありませんか?
あれは月桂樹ですが、元々はローマ帝国の時代に主に女性の被る冠として祭事などの時に使用されていたもののようです。
他には輪っかには始まりや終わりがないことから「永遠」という意味があったり、リースの緑色は「豊作祈願」、赤い実は「太陽の象徴」、トゲトゲしい葉っぱやベルは「魔除け」といった意味合いもあるそうです。
また、常緑樹には抗菌、殺菌作用があり、玄関に飾っておく事でその家を災いから守るといった願いも込められています。
他の説としては宗教的な意味合いもあり、セイヨウヒイラギの赤い実はキリストの流した血を、白い花はキリストの生誕を、トゲトゲの葉っぱはキリストの成業や苦悩を表す「キリストの受難」を表現しているとも言われています。
クリスマスリースの由来は?
元々古代ローマでは、セイヨウヒイラギは農耕の神の木とされ、農神祭の際、知り合いなどに贈り物と一緒にその枝を添えていたそうで、それをキリスト教徒が12月25日の冬至祭に取り入れたことからクリスマスの装飾品として定着してきたようです。
他にも、上述したようにセイヨウヒイラギには魔除けの効果があると信じられていて、クリスマスの期間に悪魔がいたずらしないように民家や教会などにも飾られるようになったと言われています。
これらの事が映画などの影響もあり、世界各地に伝わったということですね。
まとめ
いかがでしたか?
普段何気なく見ているクリスマスリースですが、色々な意味が込められているのですね。
クリスマスリースはその鮮やかな色合いから、見ているだけで華やかな気分になりますが、実はキリストの血や受難といった意味もあるなんでちょっと意外でしたね。