3月3日は桃の節句、ひな祭りですね。
ひな祭りには一般的に菱餅やちらし寿司、はまぐりのお吸い物などが用意されますが、お餅やお寿司というのが何となく縁起の良い食べ物だというのは分かります。
が、しかし、
「はまぐりのお吸い物??」
女の子の成長を祈る行事にこれまた随分渋い食べ物だと思いませんか?
これにはどうやら理由がありそうですね。
という訳で、今回はひな祭りに出されるはまぐりについてお話していきたいと思いますので、興味のある方は覗いていってみてください。
目次
ひな祭りにはまぐりを食べる意味は?
元々はまぐりは食材としては非常に古くから(縄文時代)親しまれてきたものですが、平安時代頃になると「食」とは違った使い方をされるようになってきました。
はまぐりの貝というのはいわゆる「二枚貝」で、元々の組み合わせ以外の貝とはピッタリと合わない事から、今で言う百人一首やかるたのような室内遊戯の道具として使われるようになったんですね。
この貝を使った遊びを「貝覆(かいおおい)」と言うのですが、この貝覆いが平安時代、上流子女の間で流行ったそうです。
そして、「元々の組み合わせ以外の貝殻とは合わない」というはまぐりの特徴から、「夫婦和合の象徴」または「良い伴侶に巡り会えるように」という願いを込めて、ひな祭りに食されるようになりました。
また、このような理由からひな祭りの他に、結婚式でもはまぐりのお吸い物が出されたりしますね。
なんか・・・こんなロマンチックなものに「渋い食べ物」とか言ってしまってすいませんでしたm( _ _ )m
はまぐりに栄養はあるの?
ここまでの話の流れを見てみると、何となくはまぐりの「貝殻」が縁起の良いものとして扱われている感じがしますね。
では、はまぐりの「身」の方はどうなのでしょうか?
ここで、はまぐりの栄養成分を見てみましょう。
はまぐりには
・ナトリウム
・タンパク質
・亜鉛
が豊富に含まれており、
・鉄分
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・ビタミンB12
などもバランスよく摂取できる食べ物になっています。
特にビタミンB12は野菜からでは摂取出来ない為、ダイエット中の方などもカロリーや脂肪分の少ないはまぐりから補えるのは助かりますね。
ビタミンB12は神経機能を正常に保ったり、葉酸と合わさると貧血の予防にも効果が期待できます。
はまぐりには亜鉛や鉄分の他、含有量はあまり多くはありませんがこの葉酸も含まれていますので、貧血予防の効果が高い食材と言えますね。
他にもナトリウムは身体のミネラルバランスを整えたり、上の欄には書いてありませんがグリシンも含まれており、このグリシンには肌の潤いや張りと保つ効果が期待できると言われています。
この他にもありますが、これだけの効能を見ても女性には嬉しい栄養成分になっていますね。
このように、「貝殻」は縁起の良いもの、「身」は身体に良いもの、というのがはまぐりなんですね。
ほんと、先人の知恵というものにはいつも驚かされます。
赤ちゃんははまぐりをいつから食べられる?
はまぐりが身体に良いというのは分かりましたね?
で、
そもそもですが、ひな祭りは女の子の成長を祝う行事です。
一言で女の子と言っても、ある程度お年頃になっている子もいれば、まだ赤ちゃんの子もいますね。
「上の娘はは大丈夫だけど、下の娘にははまぐりを食べさせていいものかしら?」
なんて事もあるかと思います。
はまぐりは何歳くらいから食べさせても大丈夫なのでしょうか?
育児書などによると、離乳食後期、大体生後12ヶ月頃からなら食べさせても大丈夫なようです。
仮に身は食べられなくても、お吸い物の出汁だけでも良いみたいなので、小さいお子さんにも安心ですね。
ただし、気を付けて頂きたいのはアレルギーや調理方法。
特に、はまぐりは生食には向いていないので、食べる際は新鮮なものを十分に加熱する事が肝心です。
これは、大人や子どもというのは関係ありませんので、ここだけは気を付けて下さいね。
ひな祭りにはまぐりを食べる意味は?栄養や赤ちゃんはいつから食べられる?のまとめ
いかがでしたか?
はまぐりのお吸い物は出汁まで全部飲めるという事で、はまぐりの栄養成分を無駄なく摂取できる素晴らしい食べ物でしたね。
縁起良し、食べて良しのはまぐりのお吸い物、是非ひな祭りには娘さんに食べさせてあげてくださいね!