お墓参りをした際は是非一度墓石をよく見てあげてください。
汚れていたりコケが付着していたりしませんか?
それもその筈、墓石は常に砂埃をかぶったり、雨ざらしになっているので汚れてしまうのは当然の事です。
お墓参りは故人を偲ぶ気持ちが大切ですが、その気持ちを「掃除」という行動に表すのもとても大切な事だと思います。
そこで、ここではお墓の掃除方法についてお話していきますので、是非参考にしていってください。
目次
お墓の掃除方法は?
まずはお墓を掃除する際の全体の流れを説明します。
①お墓の敷地内の落ち葉やゴミ拾い。雑草などが多く生えているようでしたら、草むしりをしてあげます。玉砂利を使用している場合は水洗いします。
②墓石の掃除をする。
③後片付けをする。
簡単に説明するとこんな感じになります。
②に関しては次の章で具体的な方法をお話していきますが、最後に後片付けをする際はお供えものも持ち帰るようにしましょう。
生ものなどは腐ってしまうのでもちろん駄目ですが、缶ものも錆びてしまいその錆が墓石に付着してしまうのであまりよろしくありません。
お墓を掃除でコケや水垢をとる方法は?
墓石を掃除する際にあると便利な道具は以下のものになります。
・水を直接ひける場合はホース、無理な場合はバケツ
・柔らかいスポンジや、あまりゴワついていないタオル、もしくは雑巾
・歯ブラシ、または竹ブラシ
・100均に売っているような小さいホウキ
・軍手
・シミ抜き用洗剤もしくはハンディミラックス
・ゴミ袋
墓石の掃除方法
まずは小さいホウキで墓石の溝などを簡単に掃いてあげます。
次に墓石全体を水洗いしてあげます。くれぐれも乾いた状態でいきなりスポンジやタオルで拭くのはやめてくださいね。墓石に付着しているゴミや砂などで傷を付けてしまう恐れがあります。
車のワイパーのようにガラスが濡れていない状態で使用すると、砂などを巻き込んでしまいガラスを傷つけてしまう可能性があるのと一緒ですね(^^;
ホースが使えるようであればホースで墓石に水を流したまま、無理な場合はバケツなどで墓石を濡らしながら柔らかいスポンジやタオルで磨いてあげます。
墓石の彫り込んである部分は歯ブラシや竹ブラシで擦るか、濡れた軍手を手にはめてホジホジしてあげるといいです。
ここまでで簡単な汚れなら取れると思いますが、コケや水垢のようなしつこい汚れは残ってしまう場合もあります。
そこでたわしやメラミンスポンジを使うと、確かにコケや水垢が落ちる事もありますが、同時に墓石を傷つけてしまうのでやり方としてはあまりおすすめできません。たわしはもとより「激〇ちくん」のようなメラミンスポンジも、研磨してるのと同じで結局は小さい傷をたくさんつけているので、長い目でみると墓石掃除にはあまり向いていないという事なんですね。
で、ここからが本題なのですが(←えっ!?やっと??ww)そういうしつこい汚れは、仏壇店などに売っているシミ抜き用洗剤を使うか、もしくはハンディミラックスを使うのがおすすめです。
シミ抜き用洗剤を使う時は、汚れている部分にたっぷりと水をかけ水分を含ませた状態にしてから濡れたスポンジ、またはタオルに洗剤を染みこませ磨きます。家庭用洗剤はかえって墓石を傷ませてしまうので、洗剤を使う時は必ず墓石専用のシミ抜き用洗剤を使うようにしましょう。
もうひとつはハンディミラックスをつかう方法です。
ハンディミラックスとは簡単に説明すると水垢取り専用の消しゴムです。こちらも水に濡らして使用するのですが、文字通り消しゴムように使えてお手軽かつ、しっかりと水垢も取れるので非常におすすめです。
汚れが落ちたら乾拭きしてあげれば墓石の掃除は終了です。
最後に出たゴミを片付けましょう。
墓石の文字を補修したい場合はどうすればいい?
私のうちは白色ですが、文字が彫り込んである部分が塗装されているお墓もあります。
この塗装も経年劣化や歯ブラシなどの掃除で剥げてきてしまうので、自分で補修したいという方の為に簡単な方法を紹介させていただきます。
・柔らかい布
・歯ブラシ
・水性塗料
・筆
・カッター、もしくはスクレーパー
最低限、上記のものを用意しましょう。
文字部分の洗浄、古い塗装の除去
まずは文字の部分を水洗いし、布や雑巾などで水分をよく拭き取ります。
次にきっちりやりたい方は古い塗装を剥離剤を使って歯ブラシで剥がします。この時に歯ブラシには水はつけないようにしましょう。
古い塗料が浮いてきたら乾いた布、雑巾で拭き取ります。古い塗料が全部取れればそれが一番いいですが、多少残ってしまうくらいなら大丈夫だと思います。
文字部分の色入れ
文字部分の水分や塗料を拭き取ったら、よく乾燥させます。
特に剥離剤を使った場合は剥離剤が残っていると、色の「乗り」が悪くなってしまうのでよく乾燥させましょう。不安だったら数日乾燥させてもいいくらいです。
文字部分が乾いたら筆を使い水性塗料を色入れしていきます。筆も墓石の文字専用の筆がありますがそこまで気にする必要はないと思います。
水性塗料はホームセンターなどで売っているもので大丈夫ですが、100均などのものは剥がれやすいみたいなので止めておいた方が無難です。
私は100均のは使った事ないので、どの程度剥がれやすいのかは分からないのですが・・・
また、油性の塗料も避けておいたほうがいいでしょう。油分が石の隙間に入り込んでしまい、かえって墓石を汚してしまいます。
色入れは多少はみ出しても構わないので塗り終わったらまた乾かします。
仕上げ
塗料が乾いたら、はみ出した部分をカッターかスクレーパーを使って剥がします。
カッターを使う場合は刃を立てず、寝かせて滑らせるようにして塗料を剥がしていきます。この時、墓石や自分の指先などを傷付けないように注意してくださいね。
カッターやスクレーパーで落としきれない細かな部分が気になるようであれば、綿棒に剥離剤を付けて剥がすといいです。
まとめ
いかがでしたか?
自分でもできるお墓のメンテナンスという事でお話してきましたが、溶剤などを使う場合、墓石の材質によっては逆に墓石を傷めてしまう可能性もあるので、不安な方はプロにお任せしてもいいかもしれません。
相場としては1~3万前後ですので予算に余裕がある場合は検討してみてください。
お墓参りと同様、お墓を掃除するということも故人のことを思い出す大切なきっかけです。
故人を偲べばこそお墓も綺麗に保ってあげたいものですね!