お中元やお歳暮の時期になると、普段付き合いのある方に贈り物を贈る事もあるかと思いますが、逆に貰う事もありますね。
ただ、自分の置かれた状況などによっては「受け取りづらい」ものや「受け取れない」ものもあるのではないでしょうか?
「断りたいけど、今後の人間関係を考えるとどうやって断っていいか分からない・・・」
そんな悩みをお持ちの方は、ここでいちどお中元やお歳暮の断り方についておさらいしておきましょう。
目次
お中元やお歳暮の断り方は?
親戚や親しい友人などに断りを入れる場合は、電話でも構いません。
「そんなに気を使わなくていいよ」という旨を伝えてあげればいいと思いますが、職場の方や普段そこまで距離が近くない方からの贈り物を断りたい場合は、原則としてお礼状(断り状)を書くようにしましょう。
電話口に相手を呼び出すのは失礼にあたるという理由からです。
また、お礼状は封筒などではなく、葉書きで書いて大丈夫です。
お礼状を書く際のポイントは?
わざわざ贈っていただいたものを断るというのは、相手にきつい印象を与えてしまいがちですが、中途半端な言い方をしてしまうとかえって良くないので、辞退の意向はハッキリ伝える必要があります。
この時に注意しなければいけないのは、いただいた品物を褒めるような表現、例えば「この度はけっこうな品をいただきまして・・・」などの文言は避けた方がいいとされています。
ただし、相手の好意に対しては、お礼の文を忘れずに盛り込む必要があります。
また、お礼状を書く際は、ワープロなどを使わず自筆で書く事が望ましく、縦書きで書くようにしましょう。
お礼状の例文
ここではお礼状の文例を2パターン紹介しますので良かったら参考にしてみてください。
今年は受け取るが、来年以降は辞退したい場合
今年もあとわずかとなりました。
平素は格別のご厚誼(こうぎ)をいただき、深く感謝いたしております。
また、この度はご丁寧にお歳暮の品をご恵贈(けいぞう)いただき、恐縮しております。
ただ、このようなお気づかいを頂くのは大変忍びなく、お気持ちだけ頂きたく存じますので、今後はご放念くださいますようお願い申し上げます。
○○様のますますのご健勝をお祈りいたしまして、まずはお礼をお願いを申し上げます。
※ご放念=「気にしないでくださいね」という意味になります。
ハッキリ辞退し、頂いた品を返送する場合
例えば塾の先生が、教え子の親からお歳暮などを頂いた場合、立場上受け取れない時もあるかと思います。
前略失礼いたします。
この度は、お歳暮のお心づかいを頂き、恐縮しております。
お気持ちは大変嬉しく存じますが、教員という立場上、ご家庭からのご贈答はお受けする事ができません。
せっかくのご厚意ですが、お気持ちだけありがたく頂戴し、品物に関しては大変失礼ですが返送させて頂きます。
これはどなたからの品でも、決まりとして返送させて頂いてますので、どうかお気を悪くなさらないで下さい。
最後に、その生徒さんの授業態度や人柄を褒めるような文章を入れてみてはいかがでしょうか?
品物を返送するとなると、相手にかなりきつい印象を与えてしまうかもしれませんが、立場上または規則上、どうしても受け取れないという説明をして相手の気分を害さないよう努めましょう。
本来、お礼状に「前略」は使わないのですが、このような、塾の先生ー生徒の親、というようなビジネスの関係にある場合は前略を使う事もあります。
まとめ
いかがでしたか?
今回はお中元やお歳暮の断り方についてお話しました。
相手の好意を断るというのは、誰でも気分のいいものではありません。
断り方によっては今後の人間関係が悪化してしまう可能性もあります。
ですので、そうならないよう、また今後も良い関係が続けられるよう慎重に言葉を選ぶ事が大切ですね。