一年の感謝の気持ちを伝える為に贈るお歳暮ですが、もし贈る相手が喪中だった場合は贈ってもいいもなのでしょうか?
ここでは、贈る相手が喪中だった場合のお歳暮についてお話していきたいと思いますので、良かったら参考にしていってくだい。
目次
お歳暮は喪中の相手にも贈っていいの?
相手が喪中だというと、どうしても贈り物などはNGと認識してしまいがちですが、結論から申しますと、お歳暮を贈る事はOKです。
元々お歳暮を贈る意味は、日頃お世話になった方への感謝の気持ちを形にしたものであり、そこに込められたメッセージは「ありがとうございます」です。
それは決して「おめでとうございます」のような、相手を祝う事ではありません。悲しんでいる相手に祝うような言葉をかけるのは失礼ですよね。
ですので、「明けましておめでとうございます」という年始の挨拶=年賀状などは当然避けますが、お歳暮はそのような意味を持っていないので贈っても大丈夫という事になります。
ただし、相手が身内を亡くした直後や四十九日前などは相手への配慮として「寒中御見舞」や「暑中御見舞」(目上の人へ贈る場合、御見舞を「御伺」にする)のように、時期をずらして贈る場合もあります。
また、時期をずらして贈る場合にも1月1日~7日迄のいわゆる「松の内」の期間は避けるようにしましょう。
自分が喪中の場合は?
上述したように、相手から「おめでとう」と祝ってもらっている訳ではないので、当然貰うのも大丈夫という事になります。
喪中時のお歳暮は水引をかけていいの?
昔から贈り物を贈る際は水引を結ぶ風習がありますが、喪中時のお歳暮に関してはどうでしょうか?
まず、水引の色ですが、水引には紅白や金銀、白黒や双銀、地域によっては黄白があります。
白黒や双銀は弔辞で使われますので、お歳暮には紅白が採用されます。
結び方は、水引の左右を引っ張ると簡単に解けて、何度でも結び直せる=何度あっても良い事。という意味で蝶結びを使用します。
水引の本数は五本、七本、十本とありますが、お歳暮の場合は五本を使用します。
という訳で、お歳暮の水引は紅白の五本蝶結びが使用されるのですが、お歳暮は喪中は関係ありませんので本来ならこの形を採用しても構いません。
ただし、最近では「紅白=お祝い事」と認識している方も多く、あらぬ誤解を与えぬよう無地の奉書紙を掛け紙にする事が増えてきています。
喪中時のお歳暮にのしはつけていいの?
「のし」に関しても水引と同様の事が言えます。
本来のしを付ける事に問題はありませんが、のしは「ご祝儀」など慶事に使われる事が多く、「めでたい」というイメージが強い為敬遠する方が増えてきているようです。
このような周りの風潮から、本来であれば水引やのしを使用するのは大丈夫なのですが、「自分はちょっと・・・」というのであれば、水引の項で書いたように無地の奉書紙を採用してください。時期をずらさないのであれば表書きは「お歳暮」で構いません。
お歳暮を取り扱っているデパートなど、無地の掛け紙を置いていない場合もありますので、そういった場合は自分で無地の包装紙などを準備していただいても相手に失礼にあたるという事にはなりませんので、その辺はご自身で選択されてみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
今回は相手が喪中にある際のお歳暮についてお話させていただきました。
こういったマナーは時代の流れと共に変化していくもので、本来のマナーを尊重するのも大事ですが、現在の風潮に合わせる事もまた大事です。
お歳暮に関しては、相手が喪中にあっても贈って良し、水引やのしも普段通りで構わないのですが、気になるようであれば無地の奉書紙などを。
決してどっちが駄目という事ではありません。
あなたの考えに合った方を採用してくださいね。