初詣などで神社やお寺に参拝に行った際、おみくじを引くのも醍醐味のひとつですよね。
あなたはおみくじを引いた時、どこが一番気になりますか?
恐らく多くの方が「吉」や「凶」といった運勢を気にするのではないでしょうか?
「大吉」を引けばラッキー、「凶」を引けば何か不安になる・・・そんな風に思っている方もいるかもしれませんが、今回はそのおみくじの「凶」についてお話していきたいと思います。
目次
おみくじで凶を引くのは悪いこと?
おみくじで凶を引くとがっかりしたり、この先何か悪いことが起こるんじゃないかと不安になったりする人もいるとは思いますが・・・まあその気持ちは分かります(^^;
ただ、おみくじというのは大吉を引けば良い、凶を引くのは悪い、というものではないですし、凶を引いたからって何か悪い事が起こる前触れでもありません。
そもそも場所によっては全体の3割くらいが凶のおみくじもあるそうですし、浅草寺などは凶が多いことで知られていますので、凶を引くなんてそれ程珍しい事じゃないんですよ。
さらに言うと、おみくじで一番大切な事というのは吉凶といった運勢ではなくて、他の部分にあります。
おみくじを見た時、一番目に付く所に書いてあるのって何でしょうか?
大体が和歌だったり漢詩だったりしませんか?
実はこの和歌や漢詩こそが一番重要な部分であり、ここが神さまや仏さまからのお告げになっている部分なんです。
もし和歌などが書いていないおみくじだったら、総合的な運勢などが書かれているところを気にしてみてください。
という訳で、本来は吉凶といった運勢はあくまでひとつの目安程度にとどめておくべきで、「本当に大切なのはそこじゃない!!」って事になるんですね。
ちなみに、とりあえず運試しみたいな感じで何も考えずにおみくじを引いた場合は、もっと気にする必要はないですね!
おみくじで凶を引いたらどうする?
おみくじで凶を引いた場合、お祓いを受けたり、境内に結んでくれば厄がついてこないなんて聞いた事があるかもしれませんが、本来おみくじは運試しではないので、凶と書かれたおみくじに呪いがかかっている訳ではありません(^^;
お祓いなどをやるなとは言いませんが、むしろそれだけではおみくじをちゃんとに活かしきれていないですね。
先程も書いたように、一番大切なのは神さま仏さまからのお告げです。
おみくじに書かれている和歌や漢詩を読み解いて「何故、今の自分にこのようなお告げが来たのか?」を考える事が一番重要で、神さま仏さまがその「考える機会を与えてくださった」と捉えるようにするべきなんです。
凶のおみくじというとネガティブな事が書かれているように感じるかもしれませんが、よくよく読んで見ると前向きなメッセージが込められています。
今は我慢が必要な時期かもしれないけど、どうすれば状況が良くなっていくのかを考える、というのが凶の役割です。
また、特に凶のおみくじの場合、境内に結びつけなくてはいけないと思い込んでいる方もいますが、結んでしまうと思いが結ばれてしまって叶わないという伝えもありますから、持ち帰ってそのおみくじが伝えたいことをじっくり考えてみてはいかがでしょうか。おみくじを持ち帰ることは全然悪いことではないですよ!
おみくじで凶を引いたら引き直しするのはあり?
おみくじで凶を引くと、ムキになって大吉が出るまで何度も引き直しをする方がいますがヾ(・∀・;)オイオイ・・・まあ、ご自身でもあまり意味のない行為だと分かっているとは思います(笑
というより、同じ願い事で何度もおみくじを引くというのは、神さま仏さまを信用していないって事になってしまいます。
同じ日に違う場所で違う願い事で引くのはオッケーだとか、同じ願い事でも日を改めれば大丈夫なんてのもありますが、いずれにせよ自分にとって都合のいいおみくじが出るまで引くというのは本来のおみくじの意味からはだいぶ逸れてしまいますね。
集中して一発勝負で引いたおみくじこそに意味があるんですよ!
※集中しておみくじを引くってどうやるの??
⇒「おみくじを引く前に覚えておきたい神社とお寺の参拝の作法」
おみくじで凶を引くのは悪いこと?引いたらどうする?引き直しはあり?のまとめ
いかがでしたか?
おみくじで凶を引くのは悪いことではない、逆に珍しいから運がいいとか(珍しくもないんですが)メという字が出たがっているから「メデタイ」とか、そういう話ではないというのが分かって頂けたでしょうか(笑
大切なのは「何故自分がこのおみくじを引いたのか?」「今後どのようにすれば状況が好転していくのか?」を考える事だという事を覚えておいてくださいね。