湿度が高い時のジメジメと、肌のベタつき感といったらそりゃあもう気持ち悪い以外のなにものでもないのですが、じゃあ逆に湿度が全く無くなってしまったらどうなるのでしょうか?
そう!湿度がゼロパーセントという状態です。
普段あまり聞くことはない状態だと思いますが、今回は「もし湿度が0%になったら?」について調べてみることにしました。
目次
湿度が0%になることはありえる?
毎日天気予報などで湿度をチェックする方もいるかと思いますが、一度でも0っていう数字を見たことありますか?
おそらく殆どの方が見たこと無いんじゃないかと思います。
というのも、自然の状態で湿度が0%になるということはまず有り得ないんですね。
一度過去の1971年1月19日に、鹿児島県の屋久島で最小湿度0%というのが記録されたそうです。
ただ、湿度の観測数値は四捨五入されて発表されるので、厳密に言えば湿度は0.4%以下だった、という事になります。
他にも、雨が殆ど降らないような、見るからにカラッカラの砂漠とかでも大体10~20%程の湿度があるみたいですね。
湿度が0%になったらどうなる?
湿度が0%になるという事はまず起こりえない事ではあるのですが、もし仮に0%、もしくはそれに近い状態になったらどうなるのか?
「洗濯物が良く乾いて助かるわ~♪」
という訳にはいかないんですね(^^;
そういう事よりも、極度の乾燥状態というのは人体にとってあまり好ましくない状況になります。
あまりに低湿度になると呼吸をするだけでも体内の水分が減っていくと言われています。
例えば飛行機の中などは、水分から機械を守る為にかなりの低湿度に設定されているのですが、長時間その中にいると体調を崩してしまう可能性もある為、飲料のサービスが提供されていたりします。
飛行機の中ぐらいの低湿度なら、水分補給などに気をつけていればいきなり体調を崩すということもあまりないのですが、乾燥状態で他にも怖いのはウイルスの蔓延です。
ウイルスは低温低湿を好み、それに加えて人間の粘膜も弱くなってしまいます。
乾燥した冬にインフルエンザなどが流行するのはその為ですね。
人間の身体は半分以上が水分で出来ています。
湿度が0%になったりすると体内の水分が減っていく、または奪われる状態になると言われているので、人間が生きていくには非常に不都合、極端な話、死ぬという事になりますね。
気温が氷点下の時の湿度って?
温度が0度以下になると水分は凍ってしまうので、気温が氷点下になると湿度は無くなるんじゃないかと思われる方もいるかもしれませんが、そうではありません。
氷点下でも少量ではありますが空気中に水蒸気は存在します。
一般的に言う湿度というのは「その温度における飽和水蒸気量に対するその時の空気中の水蒸気の割合」ですが、温度が下がれば下がる程、空気中に含める水蒸気の量は減ります。
その為、気温はマイナスなのに、湿度は高い、なんていうちょっと不思議な感じのする状況も起こりうるんですね(起こりうるというより結構あります)
ちょっと余談になりますが、氷点下時の湿度は氷の飽和水蒸気量と過冷却水の飽和水蒸気が少し異なります。
過冷却水とは、摂氏0度以下になっても凍らない状態の水の事を指すのですが、氷点下の時は、この過冷却水を使って湿度を計測することになっています。
湿度が0%になったらどうなる?もし温度が氷点下の時は?のまとめ
いかがでしたか?
普段、湿度が0%になることはありませんが、もしそうなったらちょっと怖い状況になるんですね。
ちなみに宇宙空間なんかは湿度が0だと言われていますが、今のところまだ我々には関係のない話ですね(^^;
※逆に湿度が100%になることはあると思いますか?