お正月になると飾られる鏡餅ですが、この鏡餅の上に乗ってる果物って何だか分かりますか?
まあ普段、近所のスーパーで良く見かけるあの果物だと思いますよね?
さらにはなぜお餅と果物の組み合わせなのでしょうか?
今回は、知らなくても損はしないけど、知っているとちょっと自慢したくなるような鏡餅の雑学についてお話していきたいと思いますので、興味のある方は覗いていってくださいね。
鏡餅の上に乗ってる果物って何?
鏡餅の上に「ドン!」と座っているこの果物、あなたは何だと思いますか?
そうですね、どう見ても「みかん」に見えますよね?
ここでみかんと答えた方(^-^)/・・・ハイ、50点です(笑
鏡餅の上に乗ってる果物、これ正式には橙(だいだい)と呼ばれるものです。
よ~く見てみると、普通のみかんとはちょっと形とか違いませんか?
ちなみにここで言う普通のみかんっていうのは、甘くて美味しい、白いヘタを取るのがちょっと面倒な「温州みかん」のことです(^^;
では何で50点かと言うと、橙を手に入れられない場合、本来の意味からは逸れてしまいますが、この温州みかんを代用品として使う事がある為ですね。
ですので、実際に温州みかんが乗ってる場合もあるにはあるのですが、正式には橙という果物が鏡餅の上に乗っかる事になります。
みかんと橙の違いは?
みかんと橙、見た目は良く似てるけど、違いは何があるのでしょうか?
まあ、橙もミカン科の一種ではあるのですが、まず大きく違うのは味です。
温州みかんというのは先程も書いたように甘くて美味しいですよね?
冬場になるとコタツとセットで置いてあるご家庭も多いのではないでしょうか。
一方、橙の方はと言うと、酸味と苦味が非常に強い為、とてもじゃないけどそのまま食べられるような代物ではありません。
マーマレードや漢方薬の材料として使われたり、果汁はポン酢の材料として使用されたりします。
そして橙の最も大きな特徴は、冬に実が熟してもそのまま収穫しないでおくと2~3年はそのまま枝に付いている事です。
大きさもみかんより大きくなりますね。
鏡餅に橙を乗せる意味は?
ではなぜ鏡餅に橙を乗せるのかと言うと、まず鏡餅は3種の神器を形どったものだと言われています。
昔の鏡は青銅製の丸型で、丸いお餅は鏡を示しています。
そのお餅の形状から「鏡餅」と言われるようになったんですね。
そしてこれを3種の神器に当てはめると、八咫鏡(やたのかがみ)になります。
上に乗ってる橙は、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)を、そして地域によっては串柿も飾られますが、この串柿は天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)を示していると言われています。
また、橙の名前の由来は、先程2~3年は実が枝に付いたままだと説明しましたが、年を越して実が大きくなっていくという特徴から代々(だいだい)と呼ばれるようになりました。先祖代々の代々ですね。
これにあやかって、代々家が大きく栄えるようにと鏡餅の飾りに用いられるようになったとも言われています。
このことから、最近では温州みかんを代用することもありますが、本来の意味を考えるとちょっと違うという事になってしまうんですね。
鏡餅の上に乗ってる果物って何?みかんと橙の違いや乗せる意味は?のまとめ
いかがでしたか?
鏡餅の上に乗っかっている果物の正体は橙でした。
もし、身近で知らない方がいたら、ちょっと優越感に浸りながら説明してくださいね~(笑