今回はPS4版のRoot Film(ルートフィルム)をプレイ・クリアしたので、その感想や評価などを綴っていきたいと思います。
一応、ゲームのシステムやあらすじ程度は紹介しますが、ストーリーに関わるようなネタバレはなるべくしないようにしますので、これから購入を検討している方は是非参考にしていって下さい。
目次
良くも悪くも王道的なミステリーADVゲーム
Root Filmは島根県を舞台にしたミステリーADVになっていますが、クリアした率直な感想としては「王道的なADVだな」という感じです。
ほとんどコマンド総当たり制的な感じで(選択できるコマンドを全て選択していけばおのずとクリアできるゲームのことです)、一部推理を失敗するとゲームオーバーになってしまう場面もありますが、それでもほとんど詰まる事無くサクサク進められる感じです。
それに、コマンド総当たりと言っても予め指定された箇所を選択していく形になっていて、そもそも選択できる箇所もそれほど多くありません。
ですので、どちらかというと「物語を楽しむ」という感覚の方が強いゲームかもしれませんね。
個人的にはコマンド総当たりにしても、「話す」とか「使う」みたいなコマンドがあって、何か調べるにしてもカーソルで自由に場所を選択できるようなゲームが好きなんですが・・・(;^_^A
でもまあ、最近ではそういったADVゲームも減ってきた気はしますけどね。
ストーリーとしては10年前にペンディングになった(要はボツになった)ミステリードラマプロジェクトをもう一度復活させようと、島根TVから主人公で映像作家である八雲凛太朗へ話がきます。
そして、八雲がスタッフと共にそのプロジェクトに関わっていくうちに様々な事件に巻き込まれていくのですが、一見何の脈絡もないようなそれらの事件が実は全て一つに繋がっていたという話になっています。
この辺も結構ありがちな話ではあるんですが、個人的には結構好きな感じです。
また、このゲームは「八雲編」と「リホ編」とがあるのですが、この2つのシナリオがどのような関係になっているのかが分かった時には「面白いな」と思いました。
最後に謎解きに関してですが、難易度についてはハッキリ言って低めです。
主人公の「共感覚」という能力を使って大事な証言を集めていき、その証言を武器に重要参考人や犯人を追い詰めていくのですが、これも選択肢があまり多くないのでほとんど間違えることはないと思います。
それに、犯人も分かりやすいというか、割と怪しい人物がそのまま犯人だったりします。
「この状況だったらこの人しか犯行を行えないな」という場面がいくつかあるのですが、本当にそのままその人が犯人という事件が多いです(;^_^A
このあたりは、話がもう二転三転くらいして「実はこの時この人が・・・」みたいな感じで驚きがあっても良いのかなと思いました。
キャラとグラフィックの良さは秀逸
ADVゲームというと、男性が主人公の場合、割と女性がパートナーになることが多いような気がしますが、Root Filmも例に漏れずこの組み合わせになっています。
「八雲 凛太朗」
個人事務所「八雲映像」と構える貧乏映像作家で、本編の主人公。
「八雲MAX」という芸名で活動している。
「曲 愛音(まがり あいね)」
八雲映像のアシスタント。
元ヤン疑惑があり口も悪いが、根は気のいい娘で編集ソフトの扱いも優れている。
八雲との掛け合いは絶品で、謎解きなどのストーリーを除けば、二人の掛け合いがこのゲームの面白さの大部分を占めていると言っても過言ではないかもしれません。
「金手 杏一」
八雲とよくつるんでいる「っす」が口癖の寡黙で職人肌の若手カメラクルー。
序盤ではいつも体の一部分しか出てきませんが、中盤以降ではその驚くべき姿が露わに・・・
あと、ストーリーには直接関係ありませんが、こんな実在するキャラクターも登場します。
遭遇することがトロフィー獲得の条件になっていますので、様々な場所を歩き回ってみるのも面白いかもしれません。
他にも島根県の観光名所が随所に登場するのとグラフィックの良さも相まって、視覚的には結構飽きが来ないように出来ているかなという印象です。
Root Filmをプレイした感想・評価のまとめ
ゲーム内容的には良作のADVゲームだと思います。
ちなみに各章のエンディングはスキップできるのですが、最後の章のエンディングはスキップしないで見るのをおすすめします(間違ってスキップしてしまってもまた見ることはできますけどね)
一応、後日談的な役割になっていまして、かなり泣ける内容になっています。
ただこのゲーム、定価で税込み約7500円程なんですが、値段の割にはボリュームが少ないと感じました。
おそらくクリアするのに10時間もかかってないんじゃないですかね。
ストーリーやキャラクターが良いだけにその辺りは少し残念でした。
僕は今回PSstoreキャンペーン中でしたので35%OFFで購入出来ましたが、この内容量で7500円だったら正直言ってちょっと高いです。
ですので、このゲームに興味のある方はキャンペーンなどで安くなっている時に購入するのが良いんじゃないでしょうか(笑)