ビジネスにおいて、「会話」という行為はとても大切なものです。
会話が上手な人は、仕事や人間関係もうまくいきやすいものです。
それでは会話が上手という事はどういう事でしょうか?そのひとつには「言葉遣い=言葉の選び方がうまい」という事が挙げられると思います。
特に新社会人の方は、まだ社会人の言葉遣いに慣れていないと思いますので、社会生活を円滑に進める為に、社会人の言葉遣いについて今一度ここでおさらいしておきましょう。
目次
社会人の言葉遣いでなるほどはアリ?
学生の時も、先生に対してや部活動などで先輩や後輩といった上下関係はあると思いますが、多くの場合、目上の人には敬語を使いますよね?
敬語などの言葉遣いはある程度学生の時に経験すると思いますが、社会人になると、また少し違った言葉遣いが要求されるようになります。
学生の時に使っていた言葉や、自分では間違っていないと思っていた言葉遣いも、社会に出ると通用しないという事も多々あるので注意が必要です。
そのひとつとして、「なるほど」という言葉。
相槌する時についついと言うか、無意識に発してしまう言葉でもありますね。
一見問題ないような言葉に感じますが、「なるほど」と言われて不快に思う方も多く、実際に辞書によっては「目上の人に使う言葉ではない」とされています。
理由としては、目上の人の意見に評価を下すような表現になってしまう為となっていますが、目上の人からすると「教えてもらっておいて偉そうだなオイヽ(`Д´)ノ」と、感じるのでしょうね。
では、「なるほどですね~」なら良い?
最近ではドラマなどの影響で、「なるほどですね」という言葉を使う人も増えてきているらしいのですが、なるほどに「ですね」がついている為、何となく丁寧な言葉遣いに感じてしまいます。
ただ、この言葉は福岡や長崎といった九州地方の方言として使われるらしく、言葉としては間違っていないのかもしれませんが、社会人の言葉遣いという意味では避けておいた方が良いのかなと思います。
社会人の言葉遣い 社内ではどうする?
では、会社の上司や先輩に仕事なども教えてもらった時はどう答えればいいのでしょうか?
シンプルに「はい」や「はい、わかりました」と答えるのが基本です。
気をつけて頂きたいのは「了解です」や「了解しました」といった言葉です。
この言葉は敬語として間違っている訳ではないのですが、一時期、「了解です」は目上の人に使うべきではないと言われていましたし、今でもそのように考えている人は少なからずいます。
同じ会社の人で、ある程度時間が経過して、その人の人となりが分かってきたり信頼関係が築けてきたのであれば使っても構わないのかもしれませんが、まだ分からない時や、入社したての頃は使わない方がいいでしょう。
ちなみに「了解」のことを「りょ」と略して使う若者言葉を聞いたことがありますが、もし私が言われたら笑いながら注意すると思います(笑
社会人は言葉遣い 社外では?
社外の人と話す時は、社内で使う敬語よりもさらに気を使った言葉の選び方が出来るようになるのが理想です。
基本的に「なるほど」という言葉は相槌を打つときに使うと思いますが、例えば社外の人に何かを教わった時は「わかりました」よりも「勉強になりました」の方がより誠実に聞こえます。
この場合、自分が「理解した」ということと同時に「相手への感謝」の気持ちも含まれますので、丁寧語としては正しい言葉遣いになります。
ただし、似たような言葉で「参考になりました」という表現がありますが、これは間違った敬語になるので注意が必要です。
参考にするというのは、「相手の意見を自分の考え方の足しにする」という事で、「なるほど」と同じように、相手の意見を評価するような形になってしまうので、目上の人や社外でのビジネスシーンでは使うべき言葉ではありません・・・結構使っちゃってる人いますけどね(^^;
社会人の言葉遣いでなるほどはアリ?社内と社外ではどう使い分ける?のまとめ
言葉というのは少し違うだけでも大きく印象が変わるものです。
特に新社会人の方は、第一印象、さらにはその後の仕事に大きく影響してくるものです。
ただ丁寧に喋ればいいというものではなく、正しい敬語を使うことが大切なのですが、初めのうちはなかなか難しいかもしれません。
ただし、普段から意識していれば自然と正しい敬語が使えるようになると思いますので、少しずつ覚えていくようにしましょうね。