「風に吹かれると何か嫌なニオイがする」「枕がなんか臭い」「人からニオイを指摘された」
ニオイというのは自分では案外気が付かないものですが、それが分かってしまった時・・・とても憂鬱になりますよね。
もしも頭皮が臭い場合、あまりに酷いようでしたら皮膚科などの専門医にかかる事をおすすめしますが、その前にまずは身近な事で出来る事がないかチェックしていってみましょう!
目次
頭皮が臭いのは洗い方が問題?
まず、頭皮が臭い原因のひとつに皮脂の酸化があります。
これは加齢になどによっても起きやすくなるのですが(いわゆる加齢臭)加齢臭というのは中年男性特有のものと思っていませんか?
残念な事に、実は加齢臭というのは女性にも起こりうることなんですね。
しかも最近では30代、もっと早い方は20代でも加齢臭がしてしまう事もあるので注意が必要です。
※若い女性でも加齢臭がしてしまうのはなぜ?
⇒「30代の女性でも加齢臭はする?原因や発生しやすい部位は?」
ただ、先程も書きましたように、余程の事であれば専門医にかかる必要も出てきますが、頭の洗い方で改善されるケースもありますので、まずは頭の洗い方を見直してみるのも良いかと思います。
「えっ?頭なら毎日ちゃんと洗っているけど・・・」
と思っている方も、ほんとは「ちゃんと」に出来ていないのかもしれません。
もちろん、絶対に改善されるという訳ではありませんが、ここで「丁寧な髪の毛の洗い方」について紹介していきたいと思います。
①お風呂に入る前、乾いている髪の毛を予めブラッシングしておく。
ブラッシングしておく事で、少しでも髪の毛の埃などを落としておきます。
②湯船に浸かって毛穴を広げておく。
こうする事で、毛穴の汚れを取れやすくしておきます。
③ぬるま湯(38度程度)で髪の毛をすすぎます(予洗い)
シャンプーを使う前にお湯だけで髪の毛を1~2分すすぎます。
これだけで、大半の汚れは落ちると言われていますよ。
④シャンプーを手に取り、手のひらで良く泡立てます。
ポンプ1回分(500円玉程度の大きさ)のシャンプーを手に取り、まずは手のひらで良く泡を立てておきます。
よく、シャンプーのCMでもの凄くモコモコした泡が立っていますが、それはシャンプーをたくさん使っているのではなく、泡の立て方がうまいんですね。
まずはポンプ1回分の量で大丈夫です。
⑤泡を髪の毛に移す。
良く泡立てたシャンプーを髪の毛に移して、頭皮を2~3分揉むようにマッサージします。
髪の毛をワシャワシャして、空気を含ませるようにすると泡立ちも良くなります。
この時、泡が足りない場合や、髪の毛がロングの方は必要に応じてもう1~2ポンプ分のシャンプーを追加します。
シャンプーを追加する時も、一度手のひらで泡立ててから髪の毛に移すようにしましょう。
⑥髪の毛をすすぐ
髪の毛をすすぐ場合も頭皮を揉みながら流してあげると良いです。
2~3分を目安に入念にシャンプーを落とすようにしていきましょう。
場所によっては、シャワーヘッドを頭皮に近づけて、直接頭皮にシャワーが当たるようにするのも良いです。
とにかくこのすすぎが肝心です。
ちゃんとに髪の毛を洗っていると思っている方も、このすすぎが足りない為にニオイの原因になってしまっている事もあります。
すすぎ残しを無くす為にも、シャンプーの量は必要最低限に留めておくのが良いって事になるんですね。
ちなみにもし、トリートメントなどを使う時は頭皮に付かないようにし、髪の毛だけに塗布するようにしましょう。
トリートメントを使った時も、ヌメリがなくなるまでしっかりとすすぐようにしましょう。
シャンプーが終わったら、次はドライの方法です。
もちろん自然乾燥はNGですね。洋服の生乾きと一緒の状態になってしまいます。
まずはタオルで頭皮や髪の毛の水分を取っていきますが、乾燥肌の方は頭皮に化粧水を付けるのも良いです。
頭皮と言っても顔などの肌と同じですので、入浴後はしっかり保湿してあげるのが大切です。
その後、ドライヤーで乾かしていきますが、乾かす時は髪の毛の根元から毛先に向かうように温風を当てていきます。
8割方乾いてきたら、最後は冷風で仕上げると開いた毛穴を防ぐと共に、髪の毛のキューティクルも引き締まります。
頭を洗う際のポイントはやっぱりすすぎですね。
美容院などでシャンプーをしてもらう時も、すすぎには十分な時間をかけているハズです。
最初の予洗いとすすぎ、この2点は特に意識してやってみるようにしてみて下さい。
頭皮が臭い時のシャンプー選び
最近は色々な種類のシャンプーが販売されていますし、頭皮や髪の毛の状態も人それぞれですので、一概に良いシャンプーというのは言えませんが、シャンプーの特徴を知る事でシャンプー選びの参考にして頂ければと思います。
まず注目して頂きたいのはシャンプーに含ませる成分。
成分表に「ラウレス硫酸」「ラウリル硫酸」と表示されているシャンプー。
これらのシャンプーは非常に脱脂力や洗浄力が強く、必要以上に皮脂を取り除いてしまう可能性もあります。
皮脂を必要以上に取り除いてしまうと、人間の身体はそれを補おうとしてさらに皮脂を分泌しようとします。
そうすると、「ひょっとして、自分はオイリー肌??」と勘違いしてしまいさらに脱脂力の強いシャンプーを求める・・・という悪循環にもなってしまいます。
皮脂の過剰な分泌はニオイの原因にもなってしまいますし、これは頭皮以外の肌にも言える事ですね。
髪の毛を洗った後、髪がキュッキュッとするようなら注意が必要です。
ただ、市販されているシャンプーのほとんどがこれらの成分を含んでいるのが現状です。
「ラウレス-3硫酸ナトリウム」「スルホン酸ナトリウム」「オレフィン」などの成分が含まれている「高級アルコール系シャンプー」も非常に洗浄力が強く、頭皮や髪の毛に与えるダメージが大きいです。
反面、脱脂力や洗浄力はそこまで強くありませんが、頭皮や髪の毛に与えるダメージが少ないと言われているのが「アミノ酸系シャンプー」や「ベタイン系シャンプー」と言われています。
・ラウロイルグルタミン酸ナトリウム
・ココイルグルタミン酸
・メチルタウリン
・メチルアラニンなど
これらの成分が含まれているアミノ酸系シャンプーや、
・ラウラミドプロピルベタイン
・コカミドプロピルベタイン
などが含まれているベタイン系シャンプー。
特にベタイン系シャンプーは非常に低刺激と言われています。
必要以上に皮脂を取りすぎる事もなく、頭皮にも優しいシャンプーと言えるかもしれませんね。
ただ、価格が高くなりがちなのと、購入するには美容院などで取り寄せてもらうか通販などでの購入がメインになってしまうかもしれません。
後は、石鹸シャンプー。
こちらは頭皮への刺激が少ない分、髪の毛へのダメージが大きいと言われています。
頭皮の臭いをすぐ消す方法は?
頭皮のニオイの原因は様々あり、脂っこいものを控えて野菜中心の食生活にする事や、代謝を良くする為に運動をする、後は上記でお話したように頭の洗い方で改善されるケースもありますが、いずれの方法でもある程度の時間はかかってしまいますね。
「とりあえずでもいいから、すぐに頭皮のニオイを何とかしたい!」
このようなケースも多いと思います。
ここでは応急措置的な方法、ちょっと悪い言い方をすると誤魔化す方法を紹介したいと思いますので、良かったら参考にしてみて下さい。
・ウェットティッシュで頭皮を拭いたあとハンカチなどで水分を取る
・ベビーパウダーを頭皮に付けて粉を払い落とす
・緑茶をティッシュに付けて軽く叩くように拭く
・消臭作用や殺菌作用のある美容水を使う
これらをする目的は、余計な皮脂や汗などを取り除く事です。
ベビーパウダーは汗を吸収してくれる為、緑茶はカテキンの殺菌作用で菌の増殖を防ぐ為です。
美容水はスプレータイプのものを選ぶと使いやすいかもしれません。
また、持ち運びや出先でちょっとケアしたいときにも便利なので、もし自分にあった美容水を見つける事が出来たら手放せなくなるかもしれませんね。
香水などの場合、ニオイの原因を取り除くのではなく、より強いニオイで誤魔化しているだけですし、下手をすると元々のニオイと合わさって余計に臭くなってしまう恐れもありますし、そもそも香水の香りがキツイのは周囲の人も不快に思う事が多いのであまりおすすめはできません。
頭皮が臭いのは洗い方が問題?シャンプーの選び方やすぐ消す方法は?まとめ
いかがでしたか?
自分で頭の洗い方が正しいか分からない時は、美容師に相談したり、炭酸ヘッドスパを受けて実際に頭皮のニオイに違いが出るかを試してみるのも良いかもしれません。
ただし、今回紹介した方法で必ずしも改善される訳ではありませんし、原因が他にある可能性もありますので、冒頭で書いた通りあまりに酷い場合は皮膚科などの専門医に相談するようにしましょう。