毎年、台風の時期や大雨が降った日などの後には必ずと言っていいほど「水の事故」によるニュースが流れます。
水の事故と言ってもその内容は様々ですが、今回は「田んぼ」の事故についてお話していきたいと思います。
目次
台風の日に田んぼに行くは死亡フラグ?
毎年、台風などが来ると、特に年配の方に多いような気がしますが、「田んぼの様子を見に行ってくる」と言って家を出て行ったまま、そのまま帰ってこなかったという事が起こります。
これに対し、ネットなど一部の方の間では、「季節の風物死」「死亡フラグの典型的パターン」といった声が挙がります。
いずれにせよ、亡くなった方を嘲笑するような行為があるのは非常に残念だと思うのですが、その一方で「なぜそんな危険な事を?」と思うのもまた事実です。
台風や大雨の日は、水のある場所は危険というのは重々分かっている事だとは思うのですが、それでも毎年のように事故が起こります。
しかし、「人が田んぼで亡くなった」という事は多くの方が知っていても、「どういう人がなぜ田んぼに行ったのか?」まではあまり知られていません。
という訳で、次の章からは「どういった人が」「どういう理由で」田んぼに行くのかをお話していきたいと思います。
台風の日に田んぼを見に行く人とは?
水の事故といっても色々あります。
例えば海へ行く人はサーファーだったり、川へ行く人は釣りをしようとしてる人だったりしますが、田んぼに行くというのはそのほとんどの人が「農家」の方です。
自分が所有している田んぼを見に行ってるんですね。
しかし、いくら台風の日が危険とは言え、田んぼの様子を見に行くというのはそんなに危険な事なのでしょうか?
ニュースなどでも、「田んぼの様子を見に行ったまま・・・」と放送されるだけで、ほとんど詳しく説明されません。
そしてなぜ、そんな危険を犯してまで様子を見に行く必要があるのでしょうか?
次の章では農家の人が「なぜ」田んぼの様子を見に行く必要があるのかを説明していきたいと思います。
台風の日に田んぼに行く理由は?
まず、田んぼで何を作っているのかといえば、お米(稲)です。
この稲なんですが、生育させるにあたって非常に「水の管理」が大事になってきます。
稲の生育具合や天気などに合わせて水の量を細かく調節する必要があります。
台風や大雨で稲が水に浸かってしまうと、稲が病気にかかりやすくなってしまったり、用水路から大量の泥や雑草などが流れ込んできてしまった場合、最悪稲作りそのものが出来なくなってしまいます。
そうなってしまわないように、水を排水させたり、泥や雑草で排水する場所が防がれていないかなどを確認しに行ってるんですね。
また、他所の田んぼから排水された水が、自分の田んぼに流れ込んでいないかを監視する為なんていう話もあります。
それくらい稲作において、水の管理というのは重要だという事です。
そして、これらの対策を取っているうちに、用水路などに流されてしまい最悪の結果になってしまう事がある訳です。
ですので、「田んぼの様子を見に行ってくる」というのは、「田んぼの様子を見に行き、何かあれば対策をとってくる」という意味なんですね。
台風の日に田んぼに行くは死亡フラグ?見に行く人の理由とは?のまとめ
いつでも美味しいお米が食べられる事は非常にありがたい事ではありますが、やっぱり一番大切なのは人の「命」です。
あまりに危険な時には無理をせず、ご自身の身体を最優先して頂きたいと願います。