僕が小学生の時はミニ四駆などが流行ったもので、当時はラジコンを持っている子というのはあまり周りにはいませんでした。
値段が高いというのも理由のひとつかもしれませんが、それが今では当時のラジコンと同じくらか、もしくはもっと安い価格で空を飛べるモノが買えるようになったのだから驚きです。
それが「ドローン」なんですが、地上を走る車のラジコンですら最低限のマナーやルールがある訳ですから、空を飛ぶものになったらどのような注意点があるのでしょうか?
親が子供にドローンをプレゼントする前に、最低限知っておくべき事をここで一緒におさらいしていきましょう。
目次
ドローンを子供に買う前に親が知っておくべき事
やっぱり子供って、特に男の子なんかは多いかもしれませんが、ラジコンとかって好きですよね。
うちの小学生の息子も、お店でドローンが売ってるのを見ると目を輝かせて欲しがるんですよ。
しかもカメラで撮影可能なものとかも売ってますよね。
まあそこにロマンのようなものを感じるのは同じ男として分かる気もするのですが(^^;
ただひとつ気になるのが、ドローンってあまり良いイメージが無いんですよね。
というのも、ドローンって度々ニュースで取り上げられる事がありますが、何やら警察が出動する騒ぎになったりと物騒な内容が多いですよね。
警察が出動するという事は何かしらのルールを破ったからなのかもしれないし、もしドローンに関して規制などがあるなら親としては無責任に子供にプレゼントする訳にもいきませんよね。
という訳で、ドローンに関してまず知っておかなければならないのは、ドローン規制法(改定航空法)の存在です。
ドローンは無人航空機に当たる為、航空法が適用される事になるんですね。
無人飛行機はどこでも飛ばせるという訳ではなく、地方航空局長の許可が必要になるケースもあります。
【地方航空局長の許可が必要になる空域】
出典:「国土交通省」
他にも無人飛行機の飛行の方法にもルールがあります。
[2] 目視(直接肉眼による)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること
[3] 人(第三者)又は物件(第三者の建物、自動車など)との間に30m以上の距離を保って飛行させること
[4] 祭礼、縁日など多数の人が集まる催しの上空で飛行させないこと
[5] 爆発物など危険物を輸送しないこと
[6] 無人航空機から物を投下しないこと
出典:「国土交通省」
これらのルールによらず無人飛行機を飛ばす場合は、やっぱり地方航空局長の承認が必要になります。
【承認が必要になる飛行の方法】
出典:「国土交通省」
と、とりあえず最低でもこれくらいは知っておいた方が良いのですが、それにしたって結構複雑ですよね。
こんなものがトイザラスなどの子供用玩具ショップで簡単に手に入るのってちょっと不思議じゃないですか?
というのも、バッテリーなどを含めた総重量が200g未満の機体は無人飛行機ではなく「模型航空機」に分類されます。こちらは一般的に「トイドローン」や「ホビードローン」と呼ばれます。
これらの模型飛行機は、上記のような改定航空法の適用外になります。もう少し規制が緩くなるって事ですね。
その為、もし子供にドローンをプレゼントする場合は総重量が200g未満の機体をプレゼントしてあげるようにしましょう。
(200g未満とは、200gはアウトになりますので、199gまでの機体を選ぶようにしましょう)
ドローン(200g未満)に対する規制は?
上述したように、200g以上の機体には改定航空法が適用されますが、200g未満になると少し規制が緩くなります。
とは言っても規制が全く無くなる訳じゃないんですね。
・航空機の飛行に影響を及ぼすような空域
・高度150m以上の空域
これらの場所でドローンを飛ばす場合は例え200g未満の機体でも地方航空局長の許可が必要になります。
他にも以下のような法律が適用される事になります。
1.小型無人機等飛行禁止法
皇居や国会議事堂、内閣総理大臣官邸、原子力事業所などの国の重要施設の周囲300mはドローンの飛行は禁止されています。
もし、重要施設の300m以内に自宅がある場合、屋内なら大丈夫ですが屋外に出てしまうと例え自分の庭であっても許可が必要になります。
2.電波法
ドローンは無線で飛ばすものなので当然周波を利用する事になります。
日本国内で許可なく電波を利用するには2.4GHz帯でドローンを飛ばす必要があります。
ほとんどのドローンが2.4GHz帯のもので販売されていますが、念の為、技術基準適合証明(技適マーク)が付いているかを確認しましょう。
3.プライバシー権や肖像権の侵害、軽犯罪法、個人情報保護法
ドローンで撮影した画像をインターネット上にアップした場合、第三者の人物の顔や建物の場所が特定できるようなものだと、プライバシー権などの侵害にあたる可能性もあります。
画像をアップする場合はこれらの事に注意してアップするようにしましょう。
4.文化財保護法
国が指定した重要文化財(有形文化財)の周辺では文化財保護の為、ドローンの飛行が禁止されています。
5.各自治体による条例
最近では自治体によってドローンを禁止する場所を指定している場合もあります。
例えば東京都では全ての都立公園での飛行を禁止しています。
他にも米軍基地周辺での飛行も禁止されています。
あとは明確にドローンに関して記載がある訳ではありませんが、道路交通法にも注意が必要です。
交通に危険を及ぼすような場合や場所ではドローンの飛行を控えるようにしましょう。
こうやってみると、200g未満のドローンでも気をつけなければならないポイントがありますね。
ドローンというとやっぱり外で飛ばしたいと思いますが、外だと強風などの気象にも左右されますし、ぶっちゃけ一番安心なのは屋内になりますね(^^;
ドローンを購入する時の注意点は?
ドローンを購入する際に気になるのは値段だと思います。
やっぱりなるべくお財布に優しいものを選びたいですよね。
でもあまりに安すぎるものには注意が必要です。
理由は上記にある「電波法」です。
確かに販売されているほとんどのドローンが2.4GHz帯なんですが、稀に5.8GHz帯のものが売られていたりします。
5.8GHz帯のドローンを飛ばすと電波法に反するため気をつけましょう。
特に並行輸入品などは注意が必要です(並行輸入品が全て5.8GHzという意味ではありません)
並行輸入品とは、海外のブランドと正規契約をしていない個人や会社が、直接海外ブランドから購入し輸入したものです。
その為、価格的には安くなったりするのですが、安全性という意味では正規輸入品より落ちる印象があります。
あまりに安く売っているドローンには特に技術基準適合証明(技適マーク)が記載されているかをチェックするようにしましょう。
ドローンを子供に買う前に知っておきたい規制や購入する時の注意点は?のまとめ
いくら航空法が適用されない模型航空機であっても最低限の規制やルールはあります。
屋外でドローンを飛ばす場合は、出来るだけ親も一緒についていってあげた方が良さそうですね!