乾電池の「液漏れ」
昔これが原因でゲーム機が故障してしまった事があります(ディスクシステムってゲーム機なんですが(^^;)
これは今も変わらないと思うのですが、特に子供のおもちゃって乾電池を使う事が多いですよね。
おもちゃを駄目にしてしまうくらいならまだマシなのですが、場合によっては人体へ悪影響を及ぼす事にもなりかねないみたいなので、ここで一度乾電池の正しい使い方についておさらいしてみることにしました。
目次
乾電池の液漏れしない使い方とは?
まず、乾電池が液漏れする原因は大きく分けて2つあります。
・間違った使い方による液漏れ
・外的要因による液漏れ
そして、液漏れの症状としては電池がベトベトしたり、一番分かりやすいのは白い粉状のものが電池や周りの部品に固着したりします。
白い粉は電池の中の電解液が結晶化したものなんですが、電解液は非常に危険なもので、皮膚につくとやけどをしたり、目に入ると最悪失明する恐れもあります。
結晶化した電解液は多少危険度は下がるのですが、それでも間違っても素手で触ることのないよう注意しましょう。
で、「間違った使い方による液漏れ」ですが、間違った使い方をすると電池がショートしたり過放電を起こしたりします。
ショートや過放電を起こすと電池内部に大量のガスが発生するのですが、そもままにしておくと爆発する恐れがある為、電池自ら安全弁を開いてガスを外へ放出させるんですね。
その際、ガスと一緒に電解液も放出されるのが液漏れです。
ショートや過放電を起こさせない為には
・プラスとマイナスを正しく装着する
・メーカーや種類(アルカリやマンガンなど)の違う電池を混ぜて使わない
・新しい電池と古い電池を混ぜて使わない
・使用後はスイッチを切る
・電池がなくなったらすぐに取り外す
他にも子供のおもちゃなんかですと、安全の為に電池の蓋がネジで止まっている事が多く、取り出すのがちょっと面倒なのですが、長時間使わないという時はなるべく取り外しておいた方が良いですね。
最近では富士通のPremium Typeやマクセルのボルテージなんかは液漏れした時の補償がついていたり、パナソニックのエボルタなんかも保存期間10年を謳っていますが、これはあくまで「未使用」の場合や、正しく電池を使った場合です。
また、エネループのような充電式の電池は液漏れしづらいと言われていますが、これも同様で、どんな乾電池も間違った使い方をすれば液漏れは起きる可能性がありますので覚えておきましょう。
乾電池の液漏れ以外にも注意したい安全な使い方
上記の内容でもありましたが、液漏れの他にも気をつけたいのは乾電池の発熱・発火・破裂です。
先程は乾電池を機器に装着した際の注意点が主でしたが、「乾電池の安全な使い方」という意味では他にも注意しなければいけない点があります。
・充電をしない
普通の乾電池は充電が出来ない構造になっています。
それを無理やり充電器にかけても充電が出来ないのはもちろん、液漏れの原因になったり、最悪電池が破裂、発火する可能性もあるので、充電するのはNGです。
・火の中や電子レンジに入れない
これも充電と同様に破裂、発火の可能性があります。
ごく稀に「電子レンジで乾電池を温めると充電できるんじゃないか?」と思う方がいますが、先程も書いた通り、充電式以外の乾電池は充電出来ません。
それよりも、電子レンジ内で爆発されたらとんでもない事になります。
僕は違うケースで電子レンジ内のものを爆発させてしまったことがあるのですが、とにかく煙の量がハンパじゃないです。
その時は幸い、大した事にならずに済みましたが、充電器や電子レンジを使うのは液漏れ以上に危険ですので絶対に厳禁です。
乾電池の液漏れ等を防ぐ保管方法
液漏れのもうひとつの原因として「外的要因」というのがあります。
外的要因というのは、電池に傷がついたり錆び付いたりして、電池の密封度が下がり、そこから液漏れを起こすというもの。
それを防ぐには適切な保管方法を覚えておいたほうが良いですね。
他にも、乾電池を購入した時点で傷が付いていたりする可能性もありますので注意しましょう。
中には、通販で電池を購入したらすでに液漏れをしていたなんてクレームもあります。
おそらく、電池を運んでいる際に落下したり、何らかしらの強い衝撃が加わったのかもしれません。
適切な保管場所としては直射日光が当たらず、なるべく涼しい場所です。
温度や湿度が極端に上がったり下がったりする場所は電池が錆びやすくなる為、避けた方が良いです。
例えば、真夏の車の中だったり、冷蔵庫の中というのはNGですね。
一時期、乾電池を冷蔵庫で保管しておくと長持ちするなんて話がありましたが、これは全くの嘘で、冷蔵庫から電池を取り出した際に、結露によって錆びやすくなってしまうので逆に乾電池の寿命を縮めてしまう可能性があります。
保管方法としては、金属製のものと一緒に携帯・保管しないということ。
これは金属を介して乾電池がショートしないようにする為です。
これと同じ理由で、乾電池を保管する時は、なるべく端子の向きを揃えて、端子同士が接触しないように保管しましょう。
ビニール袋などに入れて保管する場合は、端子の部分にセロテープを貼ったり、ラップで電池をくるんでおくと安全です。
今は電池ケースなんかも売っているので、そういったものをうまく活用して保存するのも良いかもしれません。
|
乾電池の液漏れしない安全な使い方や保管方法は?のまとめ
いかがでしたか?
普段何気なく使うことの多い乾電池ですが、だからこそ正しい使い方を身につけたいものですね。
・・・おもちゃを壊さないためにも(^^;