夏休みの定番かつ最後まで残りやすい宿題といえば「読書感想文」ではないでしょうか?
特に小学生低学年(1~2年生)のうちはまだ本を読むことや自分の気持ちを文章に表すことに慣れていません。
親としては何とかサポートしてあげたいところですが、そもそも読書感想文の本って何を選べばいいのでしょうか?
学校から指定された本があればそれを読むしかありませんが、そうでない場合最初に「本を選ぶこと」から始まりますよね。
ここではその「本の選び方」のコツをお話していきますので、是非参考にしていってください。
目次
読書感想文の本の選び方で低学年の子はどうすればいい?
理想を言えば読書をして楽しいと思ってもらえる本を選ぶのが一番いいのですが、お子さんがひとりで数ある本の中からいきなりそれを探し出せるかといったらなかなか難しいところです。
そこで本を選ぶときは親御さんも一緒になって本を探してあげましょう。
本選びのコツとしてはいきなり本屋やネットで本を探すのではなく、まずお子さんの好きなことや興味のあることをピックアップしてあげます。
そしてそれに合いそうな本を探してあげると選びやすいです。
スポーツが好きな子もいれば動物好きな子、音楽が好きな子など様々だとは思いますが、興味を持っている事柄が題材になっている本を選んであげるとお子さんも本の内容に入りやすくなります。
ちなみにウチも低学年の息子がいますが、機械が好きでロボット関係の本を渡すと興味を持ってくれたりします。
また、自分の生活とダブるようなお話もおすすめですね。
それでもなかなか決められない場合は、毎年行われている青少年読書感想文全国コンクールの課題図書などから探してみてもいいかもしれません。
課題図書は毎年、学年別に選定されていますので良かったら参考にしてみてください。
「青少年読書感想文全国コンクール公式サイト」
読書感想文の本のおすすめは?
個人的ではありますが、おすすめの本の紹介を簡単なあらすじと読書感想文のヒントを交えて紹介していきたいと思います。
「まほうのじどうはんばいき」
課題図書にも選ばれたりする低学年でも楽しく読める作品です。
|
あらすじ
主人公の少年、こうへい君はある日「あなたのみかた」と書いてある変わった自動販売機を見つけます。
それはお金を入れなくてもボタンを押せば好きなものが何でも出てくるという魔法の自動販売機でした。
もちろん、こうへい君はその自動販売機の虜になっていきますが、ある日突然自動販売機が無くなっていました
なぜなら・・・
<読書感想文のヒント>
欲しいものが努力しないで簡単に手に入るってことは本当にいいことなのかな?
それをずっと続けてても大丈夫かな?
それが本当に「あなたのみかた」ってことなのかな?
この辺がテーマかなと思います。
ひょっとしたらこの本を読む前と読んだ後で、お子さんが精神的に成長してるかもしれませんよ!(笑
「しっぱいにかんぱい」
学校生活での出来事という、お子さんも身近に感じ取れる作品です。
|
あらすじ
主人公の小学6年生の加奈ちゃんは運動会のリレーで失敗してしまい塞ぎ込んでいました。
おかあさんやおとうさんが慰めても元気がでません。
そこでおじいちゃんから1本の電話が。
おじいちゃんたちの話をきっかけに失敗を乗り越えようとしていく少女の成長ストーリーです。
<読書感想文のヒント>
失敗することって悪いことかな?
誰だって失敗するし、そうやって色々な事を覚えていくんじゃないのかな?
失敗に対する考え方がポイントかなと思います。
もしかしたらこの本を読んだ後で、お子さんが失敗を恐れない考え方になるかもしれません!(笑)
「100万回生きたねこ」
名作と呼ばれる作品です。
|
あらすじ
主人公の猫は今まで100万人の飼い主に飼われ、そして100万回生まれ変わってきました。
しかし猫は今まで一度も飼い主を好きになったことはありませんでした。
ある時、猫は野良猫として生きていましたが、そこで一匹の白猫に恋をします。
やがてその白猫と結ばれ幸せな家庭を築きますが、時が経ち白猫は年老いて亡くなってしまいます。
悲しみに明け暮れた主人公の猫もやがて亡くなってしまいますが、もう二度と生まれ変わることはありませんでした。
<読書感想文のヒント>
この作品は「死生観」という深いテーマが盛り込まれていて、実は大人に人気の作品だったりしますが、もちろん小学生でも楽しめる作品です。
単純に終わり方が良かったと思うのか、それとも悲しいと思った?それはなんでそう思ったの?っていう感じでいいと思います。
個人的な意見ですが、この作品は子どもの時に一度、そして大きくなったらもう一度読んで欲しい作品です。
読書感想文の書き方についてはこちらをどうぞ→
「読書感想文の書き方で小学生低学年が書く時のコツと書き出し例を紹介!」
読書感想文で本嫌いな子はどうする?
中にはまるで本に興味を示さないっていう子もいると思います。
もう本を見ただけでも逃げ出すような・・・それは言い過ぎか(笑
しかし、本嫌いな子っていうのは確実にいますし、そういった子に本を読んでもらうにはどうすればいいか?
本っていうのは何も「物語」になっているものが全てではありません。
図鑑や辞書だって立派な本です!
「図鑑や辞書でこんな事覚えたよ」って事でも構いません。
とにかく「物語調」にこだわらず、お子さんが少しでも楽しめそうな本を提案してあげてください。
色んな本を探してみたい方は「絵本」「子供辞典」「課題図書」などで検索してみてください。
まとめ
いかがでしたか?
読書感想文の第一歩、「本の選び方」についてご提案させていただきました。
読書は本来、とても楽しいものです。
これを機に、少しでも本との距離が縮まってくれればとても嬉しく思います。