最近ニュースなどでよく「あおり運転」という言葉を聞くようになり、あおり運転に対する処罰も厳罰化されるような動きを見せています。
自分で車を運転する方は、実際に煽られた事があるという方もいると思いますし、なんとなく「あおり運転」というもののイメージはつくと思います。
ただ、具体的にどこからがあおり運転になるのか?と聞かれればなかなか難しいところですよね。
そこで今回は
・あおり運転とはどんな運転なのか?
・あおり運転をすると、どんな罰則になるのか?
・あなたの運転は煽られる原因作ってない?大丈夫?
という事を中心にお話していきたいと思います。
目次
煽り運転の基準ってどこからどこまでなの?定義は何?
煽り運転というのは危険運転の一種で、いわゆる嫌がらせ行為のことです。
主に
・前方車両に対し、車間距離をスレスレまで詰める
・前方車両へ対し、必要のないハイビームやパッシング、クラクションを鳴らす
・幅寄をする
これらの行為を特定の車両に対して、威嚇の意味合いを込めて執拗に行うことです。
この他にも、急に車両の前方に割り込んできて急ブレーキをかけたり、蛇行運転などをする行為もあおり運転の一種になります。
ただ、具体的にどこからがあおり運転になるのかというと、実は明確な定義というものはありません。
常にハイビームで運転している人もいれば、割り込みの際にウインカーを出さない、もしくは割り込むと同時にウインカーを出すような人もいます。
そういう車を、即あおり運転をした、という訳にもなかなかいかないので、あおり運転の基準というのはある程度、運転手の感覚に委ねられている部分もあります。
煽り運転はどんな罪にあたる?
今現在(2019年9月時点)は「煽り運転」という罰則はありません(煽り運転罪を新設する動きはありますが)
では現在はどういう罪で捕まる事が多いのかと言うと、まずは「車間距離保持義務違反」
統計的にはこれが一番多いです。
車間距離保持義務というのは、前方の車と適切な距離を保ちましょうということですね。
適切な距離とはどういう事かを簡単に言うと、前の車が急停止した際に、自分もすぐに停車できる距離、という事になります。
そうなんです。これも結構曖昧な感じですよね。
一応目安としては、走行速度から15を引いた距離が安全とされています。
ただしこれは走行速度が60kmまでの話で、それ以上になると走行速度=車間距離というようにされています。
例えば
走行速度60kmの場合、45mの車間距離
走行速度70kmの場合、70mの車間距離
という感じですね。
こうやって見ると、車間距離って結構空けなきゃいけないんだなという感じですよね。
まあ、実際はここまで空けて走ることは少ないと思いますし、どれだけ車間距離が空いているのかハッキリ把握して走ることは難しいと思いますが、目安としてはこんな感じになります。
あまりに前の車に張り付きすぎて、後日あおり運転として通報された、なんて事がないように注意しましょう。
あとは「追い越し方法等違反」
これも正確に説明しようとするとなかなか複雑なのですが、追い越し方に問題がある場合、これにあたります。
例えば前の車を追い越す時は、右側から追い越す必要がありますが、これを左側から追い越したりした場合、追い越し方法等違反にあたります。
もうひとつは「進路変更禁止違反」
これは進路を変更してはいけない所で進路を変更等することですね。
例えば、右折専用レーンに侵入したけどやっぱり直進だった!という場合。
ついつい焦って直進レーンへ車線変更をしてしまいがちですが、もし、車線の色がオレンジ色だった場合、進路変更禁止違反になります(これを知らずにやってしまって一度捕まった事があります(^^;)
普段ルールを守って運転していれば、なかなかこれらの罰則を受ける事は少ないと思いますが、警察がその気になったらいくらでも捕まえられそうですね(^^;
で、最近よくニュースなどで流れているドライブレコーダーの映像や高速道路などでのトラブル。
相手の車を停車させて運転手に暴力を振るったり、無謀な運転が原因で死傷事故などが起きた場合、「暴行罪」や「危険運転致死罪」に問われたりします。
あなたの運転は大丈夫?煽られる原因作ってない?
煽り運転は、基本的に煽る側が悪いのはもちろんなんですが、ただ、車を運転していて前の車に正直イラっときた経験ってありませんか?
先程のウインカーを出さずに車線変更とか、あとは例えば高速道路で追い越し車線を隣の車と並走している時など。
これらの運転方法は、煽り運転をされるされないの前に、基本的に違反になります。
ウインカーを出さずに車線変更するのは当然危険ですし、追い越し車線も、追い越しが終わったら速やかに左車線に戻らなければいけません。
たまに見ますよね。高速道路で追い越し車線をずっとゆっくり走っている車。これは原則的には違反ですから注意してください。
あとはマナーの問題もあるかもしれませんね。
車の運転というのはゆっくり走れば安全ということでもなく、ある程度周りの車の流れに乗ることも大事です。
前がガラ空きになっているのに、明らかにゆっくり走っていたりすると、後ろが渋滞してイライラしてくる人も出てくるかもしれません。
そういう時は一度左側に車を寄せて、後ろの車を先に行かせてしまうのもひとつ手だと思います。
ハンドルを握ると、急に短気になる人もいるので、そういう人の車にペースを合わせないようにしましょう。
仮に煽られたからと言って
あ!?やんのか?返り討ちにしてやるわ!!( ´_ゝ`)∂゛チョットコイヤ
みたいに間違っても撃退してやろうなんて思わないようにしましょう。百害あって一利なしです。
煽り運転の基準はどこからでどんな罰になる?煽られる側にも原因が?のまとめ
煽り運転の定義は明確にはありません。
まあ、あからさまに煽ってくる車に遭遇する事自体がちょっとした事故のようなものですが、それに加えて自分もなるべく煽られないような運転、違反などしない事が自分の身を守る為の手段かもしれません。
また、万が一の時の為に、ドライブレコーダーを装着しておくと、証拠を残す事ができ、安心です。