最近はスーパーに行くと色々な種類の納豆が売っています。
粒の大きさが違うのはもちろん、個性的なタレが付いていたり、逆にタレやからしなどが一切付いていない納豆もありますね。
ところで、この納豆の粒、粒の大きさによって何か違いがあるのでしょうか?
今回は、納豆の粒の大きさによって何か違いがあるのかを調べてみました。
目次
納豆の粒の大きさの種類には何がある?
納豆の好みって粒の大きさで結構分かれる気がするんですが、「粒派」と「ひきわり派」で分かれることが多いですよね。
そしてこの粒の大きさをもう少し細かく見てみると、ひきわり、超極小粒、極小粒、小粒、中粒、大粒の分類することが出来、基本的にひきわり以外の粒の大きさは品種の違いになります。
粒の大きさは順に
ひきわり < 超極小粒 < 極小粒 < 小粒 < 中粒 < 大粒
となりますが、「ひきわり」は更に2つの種類に分類することが出来ます。
まずは一般的にひきわりと言われるものですが、こちらは中粒くらいの大きさの大豆を6~8等分に砕いたサイズになります。
そして、このひきわりより更に細かく砕いたのが「きざみ」と呼ばれるものになります。
ひきわりが6~8等分された大きさなのに対し、「きざみ」は約15等分というかなりの小ささになるので、離乳食なんかにも使われるサイズになります。
納豆に使われる大豆の種類は?
納豆に使われる大豆の種類はおおよそ3つに分けることができます。
黄大豆、青大豆、黒豆とありまして、黄大豆というのはスーパーでよく売られているクセの少ないいわゆる「普通の納豆」になります。
それに対して青大豆は煮豆などに使われることが多く、他にもきなこにも使われたりします。
黒豆は、少し珍しいと感じるかと思いますが、文字通り黒い色をした納豆になり、普通の納豆の場合、からしが付属されることが多いですが、黒豆納豆の場合、ワサビが付属されてきます。
3つの大豆は、それぞれ風味や香りによって違いが表れますが、特に青大豆で作られた納豆は割とクセの強い味になると言われています。
納豆の粒の大きさによって味や栄養価が異なる?
大きな粒と小さな粒では味や粘り具合などが異なります。
納豆は粒が大きくなればなるほど食べ応えがあることの他、発酵した後も大豆本来の甘みを感じることが出来きますが、逆に粘り具合は少なくなっていきます。
一方で、小さい粒になるほど、粒と粒の間の空気が大きくなる為、旨味を感じやすく、香りや粘り具合も多くなりまろやかな食感になります。
こうした味や粘りの違いというのは、粒の大きさも関係ありますが、特に粒納豆とひきわり納豆では製造過程が異なる為、その違いが強くなる傾向があります。
粒納豆の作り方:大豆を水に浸す→大豆を煮る→大豆に納豆菌をつける→発酵させる
ひきわり納豆の作り方:大豆を細かく割る→大豆の皮を取り除く→大豆を水に浸す→大豆を煮る→大豆に納豆菌をつける→発酵させる
というようになり、大きな特徴としては、粒納豆とひきわり納豆では「大豆の皮の有無」に違いがあり、ひきわり納豆の方が皮が無い分、発酵スピードも早くなります。
粒納豆とひきわり納豆での栄養価の違い
「発酵スピード」と「大豆の皮の有無」の違いによって、味や風味の他に栄養にも違いが出てきます。
◆粒納豆に多い栄養素:鉄分、カルシウム、亜鉛、マグネシウム、ビタミンB2
◆ひきわり納豆に多い栄養素:カリウム、リン、ビタミンB1、ビタミンE、ビタミンK
となり、特にひきわり納豆のビタミンKは、粒納豆より1.5倍ほど含有量が多くなります(ビタミンKは骨の健康を保つのに役立つ栄養素と言われています)
また、ひきわり納豆は粒が細かいことや大豆の皮が取り除かれていることから、粒の表面積が増え、付着する納豆菌も多くなります。
そのため、ひきわり納豆には「ナットウキナーゼ」という成分が多いという特徴があります(ナットウキナーゼは一応血管に良い働きがあると言われているそうです)
こうしてみると、ひきわり納豆の方が栄養素が豊富にあるように見えますが、実は粒納豆の方が栄養素の量は多くなります(ちなみにカロリーも粒納豆の方が高いです)
特に、納豆には食物繊維が多く含まれていますが、粒納豆の方が皮が有る分、ひきわり納豆より若干多くなっています。
他にもポリアミンという健康寿命を延ばす効果が期待できる成分も含まれていますが、こちらも粒納豆の方が多く含まれているというようになります。
納豆の粒の大きさ別 おすすめの食べ方は?
食べ物は自分の好きなように食べるのが一番かもしれませんが、納豆は粒の大きさによって食感なども変わってきますので、種類によって食べ方を変えてみるのも面白いです。
ひきわり納豆はなんといってもなめらかな食感が特徴なので、サラダや和え物、味噌汁などに入れてもよく合います。
小粒~中粒はやっぱり一番はご飯と一緒に食べたいところですが、チャーハンにしたりパスタと合わせたりするのも良いですね。
ちなみにチャーハンにして食べると、粘り気が殆どなくなるので、納豆が苦手という方でも案外食べやすくなるかなと思います。
そして大粒は粘りが少ないのが特徴なので、そのまま食べるというのが案外適しています。
僕も結構納豆をそのまま食べることがあるのですが、いかそうめんやニラなんかと混ぜると、つまみにはもってこいの一品になりますよね。
納豆の粒の大きさによる違いは何?ひきわりは栄養が違うって本当?のまとめ
いかがでしたか?
納豆は粒の大きさにより食感や粘り具合が違い、ひきわり納豆になると栄養にも違いがありました。
ただ、どの種類の納豆にせよ、体に良い食べ物だというのは間違いなさそうなので、今度はいっそ「粒納豆」と「ひきわり納豆」を混ぜて食べてみようかと思います(笑)