マイクロビット(micro:bit)は、イギリスの公共放送局BBCが中心となって作られた子供向け用のプログラミングコンピューターボードです。
最近はプログラミングの必修化に伴い、日本でもマイクロビットを採用する小学校が増えてきました。
そこで今回は、実際にこのマイクロビットを購入してみましたので
「マイクロビットってどんな物?」
「マイクロビットでできることって何?」
と気になっている方は是非覗いていってみて下さい。
目次
マイクロビットとは?
マイクロビットは、インターネットに接続されたパソコン上でプログラムを組み、出来たプログラムをマイクロビットに転送させて作業を実行させるものです。
プログラムは、無料のアプリである「micro:bit」や「scratch3.0」で組むことができ、ブロック型のプログラムをパズルの様に組み合わせ作っていくので、全くプログラミングに触れたことのない人でもかなりとっつきやすい内容になっています。
マイクロビットアドバンスセットを購入してみた
まず、マイクロビットはどこで買えるのかということですが、基本的には家電量販店などで購入できるそうです。
ここでちょっと曖昧な言い方になってしまうのは、僕は実際の店舗では取り扱っているのを見たことがないんですね(;^_^A 近くのヤマダ電機にも置いてなかったし。。。
それ以外には、Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどのオンラインショップでの購入になります。
また、今回購入したアドバンスセットはソフトバンク製ですので、ソフトバンク製品の通販サイト「SoftBank SELECTION」で購入することもできます。
「はじめてセット」と「アドバンスセット」の違いは?
マイクロビットは単品で購入することも可能ですが、ソフトバンク製のものですと、「はじめてセット」と「アドバンスセット」というものがあります。
両者の違いは付属されている拡張用パーツの種類に違いがあり、はじめてセットよりアドバンスセットの方が拡張用パーツが多く含まれていますので、当然アドバンスセットの方ができることは多くなります。
当然、価格にも違いがありまして、マイクロビット単品 < はじめてセット < アドバンスセットというように高くなっていくのですが(大体2千円くらいずつ上がっていきます)単品だと文字通りその他の付属品は一切付いてきません。
後から拡張用パーツなどが欲しくなった場合は別途購入する必要があります。
また、自分で色々調べながらできる方は単品でも大丈夫かもしれませんが、「はじめてセット」と「アドバンスセット」には「スタートガイド」という教材が付属されてきますので、全くのマイクロビットの初心者でも、教材通りに進めていけば基本的な使い方は覚えられるようになっています。
そして、はじめてセットでできることはアドバンスセットでも全てできるので、大は小を兼ねるということで今回はアドバンスセットをチョイスしてみました。
マイクロビットを使う前の確認と準備
アドバンスセットに付属されている拡張用パーツは以下のものになります。
・マイクロビット本体
・本体ケース
・拡張用コネクター
・スピーカー
・学習教材
・電池ボックス
・Micro USBケーブル(50㎝)
・超音波センサー
・ワニ口クリップ(5個)
※電池ボックスがあると、マイクロビットをパソコンに繋がなくても作動させることが出来ます。
電池ボックスを使いたい場合は単4電池2個を別途購入する必要があります。
こちらがマイクロビットの本体になります。
マイクロビットの色は何種類かありますが、色を指定して購入することはできません。開封してからのお楽しみだそうです(画像のマイクロビットは青色になります)
マイクロビットのセットアップ方法
マイクロビットを使う前に、セットアップ(?)的なことをしなければならないのですが、これが難しいというよりスタートガイドにも説明が無いのでちょっと分かりづらいです。
セットアップのやり方は、
①マイクロビットとパソコンをUSBケーブルで繋ぐ
②マイクロビットのLEDディスプレイに「HELLO」の文字が流れる
③LEDディスプレイに「A←」と表示されるので「Aボタン」を押す
④LEDディスプレイに「B→」と表示されるので「Bボタン」を押す
⑤LEDディスプレイに「SHAKE!」の文字が流れるので、マイクロビット本体を軽く振る→ディスプレイのドットが広がればOK
⑥LEDディスプレイに「CHASE THE DOT」の文字が流れるので、マイクロビットを傾けてドットを移動させる
⑦LEDディスプレイに「GREAT~」の文字が流れればセットアップ完了
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マイクロビットアドバンスセットでできること6つに挑戦
それでは実際に「micro:bit」のアプリからプログラムを組んで、マイクロビットアドバイスセットでできる基本的なことをスタートガイドに沿って6つ紹介していきたいと思います。
LEDに文字列やアイコン(図形)を表示させる
マイクロビットのLEDディスプレイに自分の好きな文章やアイコンを表示させることが出来ます。
ここではアプリに最初からあるハートとスマイルの図形を選んで、LEDに交互に表示させています。
簡単なゲームを作る
ボタンを押した時に、LEDディスプレイにランダムに図形が表示されるようにすることが出来ます。
このプログラムを利用して、Aボタンを押した時にグー・チョキ・パーがランダムで表示される「じゃんけんゲーム」を作りました。
温度センサー・光センサーを使う
マイクロビットのプロセッサには温度センサーが、LEDには光センサーが入っています。
ここでは、温度センサーを使って現在の温度が表示される温度計を作っています。
プログラムの転送が終わると「24」という数字が流れるようになりました(現在の温度が24度ということですね)
数字が2桁以上の時は数字が流れるように表示されます。
また、光センサーを使って照度計なんかも作ることができ、明るさを数字にして表示させることもできます。
地磁気センサー・加速度センサーを使う
マイクロビットには地磁気センサーと加速度センサーが搭載されています。
地磁気センサーでは方角を、加速度センサーでは傾きや速度の変化を測ることが出来ます。
ここでは地磁気センサーを使って方角を測るコンパスを作っています。
USBコネクタを方角を知りたい方へ向けるとN(北)E(東)S(南)W(西)と表示されるようになりました。
※地磁気センサーを初めて使うときはキャリブレーションが必要になります。
プログラムを転送した後、LEDディスプレイに「TILT TO FILL SCREEN」と表示されたらマイクロビットを傾けて全てのLEDを点灯させればOKです。
音を鳴らす・LEDを点灯させる
拡張用パーツのスピーカーを使って音を鳴らすことが出来ます。
ここではアプリに元からある音楽を使って、Aボタンを押すとメロディーが流れるのと同時にLEDに「♪」を表示させ、Bボタンを押すとメロディーが止まるのと同時にLEDに「×」を表示させています。
超音波センサーを使う
超音波センサーを使うと物との距離を測ることが出来ます。
ここでは拡張用コネクターと超音波センサーを接続してセンサーで物との距離が測れるようになりました(付属されている超音波センサーは約3㎝~3.5mの距離を測ることが出来ます)
マイクロビットアドバンスセットでできること教材で学ぶ6つの使い方のまとめ
いかがでしたか?
今回はマイクロビットアドバンスセットでできることの基本をスタートガイドに沿って紹介しました。
ここで紹介したものは、プログラム的にも本当に簡単なので、「micro:bit」のアプリを使えば子供さんや初心者の方でもすぐに作ることが出来ると思います。
また、アドバンスセットの場合、スピーカーと超音波センサーが付属してくるので、この2つがあるとかなりできることの幅が広がるような感じです。
例えば、超音波センサーとスピーカーを使って、物との距離が一定以下になったら音を鳴らす、なんてこともできますし、それと同時にLEDにアイコンを表示させるなんてこともできますね。
基本的な使い方を組み合わせるだけでも様々なパターンができると思いますので、初めてプログラミングに触れるという方にはこのアドバンスセット、かなりおすすめしていいんじゃないかと思います。