ここではギターの各パーツの名称とその役割などについて説明して
いきたいと思います。
エレキギターアコースティックギターなど、基本的に共通のパーツが
多いのですが、中でもエレキギターは様々なパーツが付いていますので、
ここではエレキギターを例に取って説明していきたいと思います。
まずギターの先端部分ですが、この部分は「ヘッド」と呼ばれ、
ここにブランド名や「ペグ」と呼ばれるものがあります。
①ペグ
このペグを回して弦の張り具合(テンション)をきつくしたり緩めたり
する事によって音程を調節(チューニング)します
チューニングをする際は基準の音程より低い音程から少しずつ高くしていき
基準の音程に合わせるようにします。
②ナット
ヘッドとネックの境目にあるパーツで、ナットにある溝に弦を入れる
事により、弦を安定させ、支点となる役割をもっています。
また、弦高を決めるパーツになります。
弦高とはフレットから弦の間の距離なのですが、「弦高が高い=距離が広い」
「弦高が低い=距離が狭い」となり、弦高が高いと1音の存在感は増しますが
それだけ弦を抑える力が必要になり、弦高が低いと弦を抑える力があまり必要では
ありませんのでそれだけ弾きやすくはなりますが、1音1音の存在感は低下します。
弦高を低くしすぎるとフレットと弦が接触してしまい音がビビってしまう事もあるので
注意が必要です
音がビビるとハッキリ言ってやる気なくします(^^;
メンテナンスに関しては、ナットの溝に鉛筆の芯を擦りつけて、弦との摩擦を軽減させる等の方法も
ありますが、ナットの調整などはかなりシビアなので、基本的には
プロのリペアマンの方にお願いした方がいいと思います!
③ネック
ヘッドをボディを繋ぐ部分です。
文字通り人間の「首」に相当するところですが、
ネック上には指板、フレット、ポジションマークがあります。
中にはフレットレスギターのようにフレットがないものや、ポジションマークが
ないギターもありますが、基本的にはこれらのものが付いています。
④指板
ネックの上に貼られた薄い板状の木材です。
素材にはエボニーやメイプルといった素材が使われます。
⑤フレット
指板に打ち込まれた棒状の金属です。
ヘッド側が1フレットになり、2フレット、3フレットに移動するにつれ
半音ずつ音程が上がっていきます。
22フレットまでのギターや24フレットまであるギターもありますが、
私は単純に数の多い24フレットギターが好きです(笑
弦高が低すぎると、弦が振動した際にこのフレットに接触してしまい、
結果、音がビビってしまう事になります。
⑥ポジションマーク
何フレットかを確認する為の目安になるマークです。
丸印が多かったりするのですが、何気にここで個性を出す事も出来ます。
専用のステッカーを貼って、いかつい感じにも出来たりしますので
興味がある方は調べてみるのも面白いと思います。
ちなみに私はちょっと形の変わったギターを持ってまして、ポジションマークも
丸ではなく、雲みたいなマークなんですが結構お洒落な感じがして気に入ってます(^^;
⑦ボディ
何と言ってもギターを一目見た時に一番最初に目に付くところではないでしょうか?
ボディの形状により、そのギターのルックスの大半が決まると言っても過言ではありません。
また使われている材質によって大きくサウンドは変わります。
ボディにはピックアップ、ピックアップセレクター、コントロールつまみ、ブリッジ
ギターによってはアームやピックガードが搭載されています。
⑧ピックアップ
弦の振動を拾い、電気信号へ変換するパーツです。
その電気信号がシールドなどによってアンプに送信されます。
ヘッド側から「フロント」「センター」「リア」となり
レスポールタイプは主に「フロント」と「リア」の2基を
ストラトタイプは「フロント」「センター」「リア」の3基を
搭載している場合が多いです。
基本的には「シングルコイル」と「ハムバッカー」と呼ばれる
2種類のピックアップがあり、
このピックアップもサウンドを決める大きな要素になります。
シングルコイルは多少ノイズは拾い易いもののシャープなキレのある音、
ハムバッカーはシングルコイル約2個分くらいの大きさで
ノイズに強く、太めで温かい感じの音が特徴です。
⑨ピックアップセレクター
どのピックアップを使うかを選ぶスイッチになります
ピックアップが2基の場合、フロントとリア、それにフロントとリアの中間が選べたり、
3基の場合はフロント、センター、リアに加え、フロントとセンターの中間、
センターとリアの中間を選べたりするギターもあります。
フロントピックアップは割と温かみのある太い音、リアピックアップはキレのあるシャープな
音が特徴になります。センターはその中間ですね。
ですので、クリーン系のアルペジオ(和音を1音ずつ奏でる奏法ですね)などはフロントピックアップで、
歪み系のギターソロなどはリアピックアップで、というように使い分けるギタリストも数多くいます。
⑩コントロールつまみ
ボリュームの大きさを調整するつまみやトーンを調整するつまみです。
トーンというのは・・・なかなか言葉では説明が難しいのですが、
音の明るさや暗さといいますか・・・トーンを下げると音がこもり気味になり、
トーンを上げていくとハッキリした音になるって感じですかね(^^;
⑪ブリッジ
ブリッジ上のサドルというパーツで弦をボディに固定し、弦の振動を
ボディに伝える為のパーツです。ブリッジとナットが弦振動の「支点」となります。
このブリッジ上に手を置いてピッキングするギタリストもいますね
⑫アーム
ギターによってはブリッジにアームと呼ばれる棒状の金属がついています。
このアームを揺らす(回すのではなく揺らす感じです)事により、
同時に音を揺らす(ヴィブラート)事が出来ます。
最近はアームを使いこなすギタリストをあまり見かけなくなった気がしますが、
アームを使いこなせるとフレーズの感情も豊かになり格好いいですよ♪
⑬ピックガード
ピッキングした際にピックがボディに当たって傷が付かないように
保護する為の板です。
ちなみに私が持っていたギターはどれもピックガードは付いていませんでしたが、
特にピッキングでボディに傷が付いた事はないですね。
・・・私のピッキングが下手なだけでしょうか(;^_^A
⑭アウトプットジャック
アンプとギターを繋ぐ為のシールドをここに差し込みます。
アウトプットジャックは錆びたりしてしまうとノイズの発生の原因になってしまったりするので、こまめに手入れしてあげましょう。
という訳で、簡単にではありますがギターパーツの名称とその役割を説明させて
頂きました。
「トーン」などは言葉の説明ではなかなか伝わりずらいと思いますので、実際に
いじってもらった方が手っ取り早いかなとは思うのですが、まあそれは楽器全体に
言える事ですね。
それでは少しでも参考にして頂ければ幸いに思います。