あなたは初夢を気にしますか?
初夢に関係する言葉で、一富士二鷹三茄子という有名な言葉がありますが、この言葉の意味って何でしょうか?
聞いたことはあるけど、実は詳しい事は分からないという方。
今回はこの有名な言葉についてお話していきたいと思いますので、良かったら参考にしていって下さいね。
目次
初夢の一富士二鷹三茄子って何?
まず、初夢というのは元旦から2日、もしくは2日から3日にかけて見る夢の事です。
昔は大晦日から元旦という説もあったみたいですが、大晦日から元旦にかけてはそもそも眠らない事も多い為、今では元旦から2日というのが主流の考え方だそうです。
そしてその初夢で何を見たかによってその年の吉凶を占うという風習です。
一富士二鷹三茄子という言葉は、初夢で見ると良いと言われているものの順番です。
ちなみにこの場合、茄子は「なすび」と読みます。
確かに「なす」より「なずび」の方が語呂が良いですね(^^;
初夢で一富士二鷹三茄子を見るといいのはなぜ?
ではなぜこれらのものを見ると良いとされているのでしょうか?
いくつか説はありますが、基本的に言える事は、これらのものは縁起が良いとされているからです。
そしてこの3つは、天下を統一した徳川家康に関係するものだと言われています。
徳川家康の縁(ゆかり)の地は駿河の国(今の静岡県)ですが、ひとつの説としてこの駿河の国で高いものを順番に並べたものというのがあります。
まず一番高いのはご存知の通り富士山、そして次に愛鷹山(あしたかやま)そして最後に茄子という事です。
・・・茄子?なぜ茄子??と思いますよね?
この場合、山の高さではなく、値段が高いという事です。
昔は初物の茄子というのは非常に高価なものだったようです。
この事から茄子が3番目に位置付けられたという説があるんですね。
しかし、富士山や愛鷹山というのは何となく分かるのですが、この並びに茄子を加えるって・・・なかなか洒落がきいてる気がしませんか?
何か「地震 雷 火事 親父」的な感じがするのは私だけでしょうか・・・(^^;
ちなみに2番目に愛鷹山がきていますが、実際には駿河の国には愛鷹山より高い山があるそうですよ。
そして富士山、鷹狩り、初物の茄子を徳川家康が好んでいたことも由来のひとつではないかと言われています。
もうひとつの説としては、富士⇒「無事」、鷹⇒空を飛んでいる事から「高い」、茄子⇒ことを「成す」という掛け言葉からきているという説や、富士山⇒日本一、鷹⇒賢くて強い鳥という考え方からきているという説もあるそうです。
さらに他の説もあるのですが、それは次章でお話していきたいと思います。
初夢の一富士二鷹三茄子 四はあるの?
一般的には一富士二鷹三茄子でひとつの言葉だと思われがちですが、実はこの続きがあるのをご存知でしょうか?
たまに十まであるなんて事を聞きますが、根拠的に強そうなのは「六」迄です。
では四~六は何かと言うと、四扇五煙草六座頭(しおうぎ ごたばこ ろくざとう)になります。「四扇」は「しおうぎ」の他にも「しせん」や「よんせん」とも読むそうですが、語呂的に考えると「しおうぎ」が一番しっくりくる気がしますね(個人的にですが(^^;)
で、この意味は何かと言うと、前の3つ、一富士二鷹三茄子と同じ意味になっているという事です。
・富士山、扇⇒末広がり
・鷹、煙草 ⇒運気上昇
・茄子、座頭⇒家内安全
富士山や扇は、その形から末広がりを意味しています。
鷹や煙草は、煙草というより煙草の煙が空高く上昇していく様や、鷹が空高く飛んでいる事から運気が上がるという考え方です。
最後の「座頭」ですが、座頭とは頭髪を剃った盲人で、琵琶や三味線をひく人の事です。
この座頭は「毛がない」事から「怪我がない」になり、茄子にも毛が付いていない事から、家内安全を意味するものだと言われています。
・・・茄子に毛がないというのは少し強引な気もしますが(^^;
「座頭」なんて言葉の意味も、なかなか難しいので、そういう人を現代の人が夢に見るかというとちょっと厳しい気もしますが、一応はこのように「六」迄はあるとされています。
初夢の一富士二鷹三茄子って何?見るといいのはなぜ?四はあるの?のまとめ
いかがでしたか?
一富士二鷹三茄子とはこのような理由で縁起が良いとされているものなんですね。
もしこれらのものが初夢に出てきたら、お正月は気分良く過ごせそうですね!
※自分が死んじゃう夢を見た!?それってどんな意味があるの?
⇒「初夢で自分が死ぬ夢にはどんな意味がある?親や友達が死んだ場合は?」