真珠のネックレスが消費税込で198000円!
これ、ある通販番組で言ってた事なんですけど、これって以前から不思議に思ってた事があるんですよ。
それはこの「価格設定」
何でこういう物の値段って中途半端な数字が多いんですかね?
どうせだったら20万円!!とかの方が計算もしやすい気もするのですが。
通販だけでなく、スーパーなどでも「398円」や「298円」の商品って多いですよね。
何か理由でもあるのかな~と疑問を持ったので、今回は物の値段について調べてみる事にしました。
目次
値段が中途半端なのは理由があるの?
そもそも値段の決め方には企業が利益を出せる価格の他に、大きく分けて3つの価格設定の仕方があるようです。
・威光価格
・慣習価格
・端数価格
【威光価格】
威光価格とは高級ブランドなどによく用いられる価格設定で、高級感やプレミアム感を出す為にあえて高い価格に設定する事。
【慣習価格】
缶ジュースのようにメーカーを問わず同じ価格に設定する事。
【端数価格】
「1980円」のような、あえて端数を価格に設定する事。
この3つの価格設定の方法には、企業のある思惑が隠されているようですが、物の値段が中途半端なのが多いのはどうやら「端数価格」に関係があるみたいですね。
値段設定には心理学が含まれている?
では何でこんな中途半端な値段を設定するのかというと、それは消費者に「安い!」と思わせる目的があるようですね。
確かに「1000円」と表示されているものと「980円」と表示されているものでは、パッと見の印象が全然違いますよね。
まあ、実際に980円の方が20円安いワケですけど、それ以上に桁が減ってるというのが大きいですよね。
このような値段のつけ方を「大台割れ価格」なんて呼ぶそうです。
こうする事で消費者側としては「1000円いかない=買いやすい」となるそうですね。
1980円とかの場合も桁数は変わらなくても「2000円いかないんだ!」と思わせる事で効果は同じです。
でもこれも不思議なもので、同じ20円でも例えば「920円」になるとちょっと変わってくるんですよね。
この場合、人の心理としては「900円」じゃ買えないのか・・・という事でこの20円が割高に感じるそうです。
という事は、極端な話、本来1000円の商品を920円に設定するより、980円に設定した方が消費者は買いやすいと勘違いしてしまう可能性もあるという事ですね(実際にそっちの方がよく売れたなんて実例もあるそうです)
・・・う~ん、心理学恐るべし。
なんだが逆に高いものを買わされているんじゃないかという気にさえなってきたぞ・・・(^^;
メルカリの値段が中途半端なのは何で?
最近ではメルカリで物を買う方も増えてきていると思いますが、メルカリも中途半端な値段で売られている事が多いですよね、例えばゾロ目とか。
でもメルカリの場合、ちょっと事情が変わります。
というのもメルカリの場合、商品の取引が成立すると出品者側は手数料10%をメルカリ側に取られてしまうんですね。
ですので、売り手としては500円の利益を出したかったら、商品の価格を「555円」に設定する事になります。
これが値段がゾロ目になる理由です。
あとは先程の端数価格の効果もあるかもしれません。
例えば「500円」で商品を売っても「499円」で売っても売り手に入る額は手数料10%を引かれて500円の場合は「500-50円」499円の場合は「499ー49円」で同じ「450円」になります。
だったら少しでも買ってもらえそうな値段にした方が良いですよね。
もちろんどうせ同じ利益なら少しでも安くという売り手側の良心もあるかもしれませんが。
売れる値段の数字ってあるの?
このように「大台割れ価格」が消費者にとって購入しやすい額というのは分かったんですが、その他にも「使われやすい数字」ってものがあるみたいです。
それがこの記事内でも出てきた「8」という数字。
大台割れ価格にはほとんどがこの8という数字が使われています。
8は日本では末広がりという縁起の良い数字だからという説もありますが、「八」表記ならまだしも、大体値段表示って「8」が多く使われるからあんまりピンときませんね(^^;
まあこういった理由もあるのかもしれませんが、日本では「8」という数字を使うのが伝統的な商習慣になっているようです。
確かに「イチキュッパ」とか語呂も良いですし、今ではすっかり定着している言葉ですよね。
ちなみに北米などでは「8」ではなく「9」が多く使われるようです。
こういうのを知ると、国は違えど人の心理ってそんなに変わるもんでもないのかな~なんて思ったりしますね。
ちなみに大台割れ価格に設定する場合、980円とかなら良いのですが、桁が4桁以上になった場合、上3桁を合わせるのが良いみたいです。
例えば「19980円」のようにしてしまうと効果が薄れていくみたいなので、こういう場合は「19800円」に設定する事が多いみたいですね。
値段が中途半端なのは心理を読まれてるから?売れる数字とかあるの?のまとめ
いかがでしたか?
物の値段が中途半端なのは売り手のテクニックが隠されていたんですね。
一応自分では自分の意思で商品を購入しているつもりでしたが、ひょっとしたら知らず知らずのうちに売り手の手のひらで転がされてた・・・なんて事もあるのかもしれません(`・ω・´)ムッキー!(笑)