湿度が高い時のベタつきって気持ち悪いですよね。
僕なんか汗っかきの方なんで、ちょっと蒸し暑いとすぐに汗をかいて肌がベタベタしてきます。
特に梅雨の時期とかきついですよね。
酷い時は湿度が90%以上あったりして、ここまでくるともう泳げるんじゃないかとさえ思うのですが、これが100%になったら一体どうなるんですかね?
そういえば「湿度100%」ってあまり聞かないような気がしますが、そもそも湿度が100%になる事なんてあり得るのか?もしなったらどんな状態なのか?ちょっと気になったので調べてみました。
目次
湿度100パーセントとはどんな状態?
まず湿度とは何ぞや?ということなんですが、普段使われている湿度とは相対湿度と呼ばれるもので、「空気中に含まれる水分の量」になります。
水と言っても実際には水蒸気なので目に見える事はありませんが、空気にはこの水蒸気を含める限度があります。
これを飽和水蒸気量というのですが、この飽和水蒸気量に対し、実際に空気中に含まれている水蒸気の量の割合を表したものが湿度になります。
そしてこの飽和水蒸気量ですが、温度によって変わってきます。
温度が高くなると増えて、低くなると減るのですが、気温が0度の時、1立方メートルあたり4.8gの水蒸気を含めるのに対し、20度になると17.2gまで含めるようになります。
という事は、例えば20度の場合ですが、空気1立方メートルあたり17.2g水蒸気が含まれている状態、これが湿度100%の状態になり、この時の温度を露点温度とも言います(もし8.6gなら湿度50%ですね)
次にもしこのまま気温が15度まで下がったとします。
そうすると、15度の飽和水蒸気量は12.8gなので4.4g分の水蒸気が水蒸気という気体の状態でいられなくなります。
その結果、その分が窓ガラスなどに水滴(液体)となって付着する「結露」という状態で表面化されます。
湿度が100%になるとどうなる?
湿度が100%になると、立っているだけで体が濡れてしまいます。
これは先程お話した結露によるものですね。
そして、洗濯物や汗などが乾かなくなります。
洗濯物や汗が乾くというのは、水分が蒸発していくからです。
湿度が100%の場合、水分が蒸発する余地がないので乾かないんですね。
極端な話、浴槽にお湯を張って湯気がムンムンと出ているど真ん中に洗濯物を干しても乾きませんよね。それと同じ状態になります。
雨の日の湿度は100パーセント?
「今日ジメジメしてて不快だねぇ」
「今日って雨降ってるから湿度100%でしょ」
「ああ・・・え(゚д゚)!そうなの?雨の日って絶対湿度100%なの?そうだっけ?」
以前こんな会話を知り合いとしたのですが、結論から言うと雨の日だからって必ず湿度が100%になる訳ではありません。
というより、100%になる事は殆どないです。高くても80%とか90%ですね。
雨といっても上空から降ってきているものですし、雨粒と雨粒の間の空間が必ずしも飽和水蒸気量に達している訳ではありません。
じゃあ、湿度が100%になっているところはどこか?というと、ズバリ雨を作り出している雲の中です。雲の中は湿度100%です。
あとは霧が発生しているところですね。霧が発生している部分は雨が降っていなくても湿度が100%になっていることがあります。
そして先程ちょっと例に出した湯気ですね。
浴槽に張ったお湯から湯気が出ている部分、ここも湿度が100%になっていると考えられます。
水中の湿度ってどれくらい?
雨の日でも湿度が100%になることは殆どないという事でしたが、じゃあ水の中だったらどうなのか?
さすがに水中はまるまる水分な訳ですから、湿度が100%になっている気がしますよね?
でも、もう一度湿度とは何ぞや?というのを思い出してみて下さい。
「空気中に含まれる水分の量」ですよね。
水中には空気がありませんので、そもそも湿度という概念が存在しません。
その為、水中の湿度という言葉自体有り得ないということになります。
湿度100パーセントとはどんな状態?雨の日や水中のこと?のまとめ
いかがでしたか?
湿度が100%になると、空気中の水蒸気が何らかしらの形(霧や雲や湯気、水滴など)になって目に見えるようになるんですね。
雲とかが出来る状態だと過飽和といって湿度が100%以上になることもあるそうです。
ちなみにですが、逆に湿度が0%というのはあり得るのか?というと、自然の状態では有り得ないようです。
殆ど雨が降らないカラッカラに乾燥した砂漠とかでも20%くらいの湿度はあるみたいですね。
※もし湿度が0%になったらどうなる?