最近は色んな飲み物がペットボトルになって売られていますよね。
コーヒーなんかも前までは缶コーヒーばっかりだった気がするのですが、今じゃペットボトルもありますもんね。
でも、これだけ色んな飲み物がペットボトルになっている中で、全然見ない飲み物があります。
それが「牛乳」
牛乳のペットボトルって見たことあります?あんまり記憶に無いですよね?大体が紙パックか瓶だと思います。
そこで今回は、なぜ牛乳のペットボトルがないのかについて調べてみました。
目次
牛乳のペットボトルがないのはなぜ?
ペットボトルの良いところって何といっても持ち運びが便利なところですよね。
一度封を開けても、キャップをしっかり閉めていれば漏れることはまず無いし、紙パックのように潰れたりする心配もまずありません。
その為、牛乳もペットボトルに入っていたら便利だな~と思う人もいると思うんですよね。
ただ、牛乳の場合、このペットボトルの長所が逆にNGだったりします。
というのも、牛乳って雑菌が繁殖しやすいんですね。
雑菌が繁殖する条件は「温度」「水分」「栄養」なんですが、ペットボトル+牛乳の組み合わせはこの三拍子全てが揃ってしまう可能性が高いんですね。
牛乳が水分なのは分かると思うのですが、ペットボトルを持ち運ぶ場合、クーラーボックス等を使わない限り常温で持ち運ぶことになります。まずこれがダメ。
牛乳は10°以下のところで保存するよう推奨されています。
そして牛乳はミネラルなどの栄養が非常に豊富です。
さらに、ペットボトルの場合、一度口をつけてまたキャップを閉じることも多いですね。
そうすると、口からペットボトルに移った雑菌も繁殖しやすくなってしまいます。
その為、ペットボトル+牛乳というのは、雑菌が繁殖した状態で飲んでしまい、食中毒などになってしまう可能性もあるってことです。
こういった衛生面の理由から、以前までは法律で牛乳のペットボトルというのは禁止されていて、紙パックかガラス瓶のみだったんですね。
だから、牛乳をペットボトルに詰め替えたり移し替えて持ち運ぶのも、出来るだけしない方が良いんですね(水筒もなるべく避けた方が安全です)
ちなみになんですが、缶の牛乳もありません。
「えっ!?缶は見たことあるよ?」って方は種類別のところをよく見てみて下さい。
おそらく牛乳ではなく、「乳飲料」に分類されているものだと思います。
乳飲料は缶に入れても大丈夫なんですね。
ということで、ペットボトルや缶というのは法律で禁止されていたのですが、ただこれはあくまで以前のお話。
生産者の働きかけなどにより、2007年10月からペットボトルに関しては法律でOKという事になりました。
牛乳にペットボトルが使われない理由は?
2007年にペットボトルの牛乳もOKになったのに、それでも未だに売ってないのは何でなのか?
それには「コスト」が関係しているようなんですね。
牛乳をペットボトルに入れる場合、今あるペットボトルをそのまま流用するということは出来ないみたいなんですね。
牛乳用にサイズや品質を変えたものを新たに作らなければならないそうです。
また、そのペットボトルに牛乳を補填するシステムを作らなければならないそうで、そうなると何億といった莫大なコストがかかるようです。
それに加えて、先程お話した「食中毒のリスク」もあります。
いくらメーカー側が保存方法を注意書きしたとしても、消費者である我々がそれを必ずしも守るかは分かりませんよね(^^;
そこまでのリスクを背負ったとして、牛乳のペットボトルを販売したところで、実際どれだけ利益が上がるか分からない、というのも未だにペットボトルの牛乳が無い理由のひとつのようです。
牛乳のペットボトルで販売されているものってある?
じゃあ、牛乳のペットボトルって全くないのか?というと、実はそうでもないんですね。
今までに、全国乳業協同組合連合会が試作品として牛乳のペットボトルを発表しています。
ただ、残念ながらこれは販売されていないんですね。
2019年7月現在で、実際に販売されているものといえば、僕が知る限りひとつあります。
それがタカナシ乳業さんから発売されている
「コクッとミルク 北海道4.0牛乳」(゚∀゚ノノ゙パチパチパチパチ
これ、パッと見、そうは見えないかもしれないけど、立派なペットボトルで、種類別もしっかり「牛乳」になってるんですよね(写真をクリックすると拡大します)
他にも牛乳のペットボトルはあるのかもしれませんが、僕が実際に見たことあるのはこの「コクッとミルク 北海道4.0牛乳」だけですね。
「コクッとミルク 北海道4.0牛乳」ってどんな飲み物?という方はこちらの記事も参考にしてみて下さい。
⇒「コクっとミルクは牛乳界の革命児!?これは確かに素晴らしい!」
牛乳のペットボトルがない理由は?販売されてるものってある?のまとめ
いかがでしたか?
牛乳のペットボトルをあまり見ない理由は
・以前までは法律で禁止されていた
・現在はペットボトルでもOKになっているが、コストや衛生面から踏み切る企業が少ない
・実はペットボトルの牛乳も売っているけど、一見ペットボトルに見えない(^^;
と、こんな感じになりますね。
ちなみになんですが、海外では当たり前のように牛乳のペットボトルがあるみたいですよ~。
それではまた!!